「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」まとめ
本書の結論
「魚、野菜、果物、ナッツ類、オリーブオイル、茶色の炭水化物を食べるべきである」
世の中には根拠のない健康情報が流れている
信頼のできる(エビデンスがしっかりしている)情報とは、
・調査したサンプルが適切であること
調査対象の地域が一つに偏っていたり、生活習慣の違う人同士を同じ実験で比較したところで、正確な実験結果は得ることができない。
調査の対象(サンプル)を適切に定めて、なるべく多くの人数で行った方が信頼の厚いエビデンスとなる。
・複数の調査結果から読み取れた結論であること
単体の実験だけでは、どうしてもサンプル内における偏りが出てしまう。科学的な根拠として主張するためには、複数の実験を行ったうえで、その中から共通して導き出せるデータを集めることが必要。
しかし、これらの条件を満たさずに、少人数での実験結果や根拠のない主張をしているメディアが多く、根拠のない健康情報が流れてしまっている。
成分にこだわっても意味はない
かつては、食品の中にある成分が健康には重要とされていたが、
最近では、「成分⇒健康につながる」という仮説は成り立たないという見解がなされている。
実際に、体に良いとされる成分のみを取り続けて、体に良い影響が出たという実験結果やエビデンスは見つかっていない。
重要なのは、成分ではなく、食品単位で考えること。
体に良い食べ物
・魚、野菜、果物、ナッツ類、オリーブオイル、茶色い炭水化物
・茶色い炭水化物とは?
全粒粉のパン、玄米、そばなど。
・なぜ白い炭水化物は良くないの?
炭水化物には、主に食物繊維と糖類が含まれている。
体に良い⇒食物繊維
良くない⇒糖類
白米などは精製の過程で、食物繊維やビタミンが除かれてしまっているため、糖類でできているようなもの。
砂糖を食べているとイメージすれば、わかりやすいだろう。
それに比べて、食物繊維が多く含まれている食べ物が、茶色い炭水化物なのである。そのため、これらの炭水化物は積極的に摂るべきである。
体に良くない食べ物
「赤い肉、加工された肉、白い炭水化物、バターなどの飽和脂肪酸」
・赤い肉とは?
主に牛肉、豚肉を指す。加工された肉とは、ベーコン、ハムなど。
WHOも「赤い肉には大腸がんや脳卒中、心筋梗塞の可能性を高める危険性がある」と、発表している。
赤い肉の代わりに、鳥肉(白い肉)や魚を食べる比重を上げていくとよい。
なぜ、こういった常識を知らない人が多いのか?
マスコミやメディアは企業やスポンサーとの利害関係で成り立っているため、そういった企業にとってデメリットになる情報を国民には流さないようにしている。
肉や米などの市場はとても大きく、広告や宣伝費も大きくかけられている市場なので、媒体となるメディアにとっては、これらが大きな収入源なのである。
そのため、ある種の印象操作や建前での過大広告などを流すメディアが出てきてしまうことは、当然のことと言える。
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