大根よ葉つき求めてまた次へ
季語:大根(三冬)
だいこんよはつきもとめてまたつぎへ
スーパーで売っている野菜は、たいてい見栄えよく新鮮に見えるように陳列されています。野菜コーナーにミストを噴霧させ、みずみずしさを強調するような設備も見かけます。調理に便利なカット野菜などもあり、わたしも重宝させてもらっています。
利便性の向上か食生活の変化によるものか、見かけることが少なくなったもののひとつに葉つきの大根があります。八百屋さんや産直市のようなところ以外では、ほとんど葉を切り落として販売されているような気がします。
葉つきの大根は、陳列スペースも多くとってしまいます。さらに大根葉へのニーズも減っているのでしょう。わたしは大根そのものも好きですが、大根葉を使った料理も好きので、とても残念な思いです。
ちりめんじゃこと一緒に炒めると、よいごはんの友になります。また浅漬けにしても美味しくいただけます。柚皮を少々添えると上品なひと皿にもなります。ゴマやしらすと和えても美味しいです。炊き込みご飯の具にもおすすめです。
もちろんビタミンやミネラルの栄養もしっかり摂ることができます。切られてしまった大根葉はどこにいってしまうのでしょう。家畜の餌でしょうか。まさかそのまま捨ててしまっているのでしょうか。
大根葉好きとしては、行方が気になってしまいます。貴重な命を食べることで人間は自分の生命を維持しているのです。ムダなく最後まで味わってこそ、大根も報われるのでないでしょうか。
大根も報われない、伝統的な料理も失われてゆく。たかが大根葉ですが、大切な何かを見失っているのでないかと、考えさせられる本日の買い物でした。
おつきあいいただきありがとうございます。他にも人参の葉の行方なども気になっています。見かけることがあれば、ぜひ余すことなく召し上がっていただければと思います。
スキ・フォロー・コメントなども、よろしければお願いいたします。