”日本が売られる” 読了
久々に新書を手に取り読んでみた。
”日本が売られる” 著者 堤未果 幻冬舎新書 860円+税
著者は”貧困大国アメリカ”(岩波新書)を書かれた堤 未果さん。
個人的には上記の本で自分は彼女を知っていたわけだがそんな彼女が
”また新書を出されたのか~。一体どんな内容なのだろう。”
程度の興味で最初の数ページを立ち読みをしたのだがいきなりびっくりするような内容だった。
それは水道事業の民営化に関するお話。水道事業が民営化するってどういうことで何が起こってるのかニュースで耳にはしてたけどまったくわかっていなかった。それをここで読んで
”え?民営化ってそんなことになっちゃうの??”
って心の中で思ったよね。
とまあこの後もそういう目から鱗が落ちるようなお話ばかり。
普段、身近に使っているLINEに関する個人情報の扱いのお話とかも結構大事かなぁと。便利でだいぶ浸透し過ぎちゃってるからまた別のアプリケーション使いだすのもちょっと面倒だけど考えるよね。
ありとあらゆるものに値段をつけ、その売買が簡単にできるように法改正がこっそり 進み、あれよあれよといろんな選択肢が外資によって奪われていく様がわかる。
新書にしては活字もぎっしり(きっとなんとか委員会やら、法律の名前がたくさんあるから)とした印象。でも逆にこのお値段でこのボリュームはリーズナブルかもよ(そういうことではない(笑))
なので、普段読み慣れてない自分もそうだけど、開いた瞬間
”うわ~、活字。。。。”
と思うだろうけど、まあ読んだ方がいいと思うよ。特に若い人は。
未果さんとしてはもっと書きたいことは山ほどあったと思うけど、なんとかここまでぎゅっと絞った印象もある。そういう意味でも何項目もテーマが含まれているので自分が興味を持ったところだけ最初に読むのもアリだと思う。そのついでに”そういえば、残りも一応目を通してみるか。”
と思って目を通してみてはいかがだろうか。
とまあここまでが読書感想。
ここ以下は本屋での印象。
ん?
そう、実はこの本、ツイッターで追ってたら売れに売れてるらしく都内では店頭に置いてない(自分も2件ほど行ったけどなかった)。
でも地元はあった。
しかも初版。
何が言いたいかというと、問題意識の地域格差?
何冊入荷してたのかしらないけど発売されてからもう20日くらい経つのかな。まだ店頭に並んでた。しかも駅近くで結構住人がマンションが立ち並ぶ場所なのに。しかも割と若年層が多い。無論、子育てで忙しく、共働きの多い昨今ですからお母さんたちは新書一冊読む時間を作るのだって大変だと思う。その間に子供が泣いたり、おむつ変えたり、自分の仕事の勉強もしなきゃならないだろうし。はたまた情報へのアプローチが書籍からネットへと多かれ少なかれ移行しているわけだからそちらからこういう問題についてアプローチされてる方もたくさんいるでしょう。。。。
たーだー!!
実物が店頭に置かれてて手に取られてないということは新書に触れる人が少ないのかな~とちょっとリアルに感じ取れる瞬間でもあったわけです。
(ということは、そこのあなたは店頭にて現物を手に入れるチャンスがあるとも言えますので、お早めに(笑))
色々話飛んですみませんが、後思ったことは、やはり現状を変えた(?)成功例が載ってるけど少なからず日本はアメリカにもうしばらくは追従してしまうだろうな~と個人的には思ってます。30年前にアメリカで社会保障制度とかの問題や移民の問題など数多くの問題を抱えていて
”日本には優秀な人達が国を動かしているから、アメリカの二の舞にはならないだろう。もしなりそうになってもきっと食い止めてくれるか他の策を講じてくれるはず!”
と若いながらに思っていたんですけどね。
フォトグラファーとしてnoteの活用法がなくて困ってたけど久々に活用できてよかった。また久々に刺激的な一冊でした。