太極拳から学ぶ生き方のヒント:パート2
太極拳のトレーニングが最近は週2に増え、
ますます多くのことを学んでいます。
学べば学ぶほど、太極拳は本当に奥が深い!と思うのですが
先日、
師父(先生)と先輩が仰ったことが
すごく印象に残っているのと、
そこから、これまた人生のヒントだと!と感じたことがあったので
書き留めることにしました。
前回のはこちら⤵️
臨機応変に対応する力を養う
太極拳は健康法的に捉われがちですが、私が学ぶ太極拳は武術です。(もちろん健康にも良いです!)
型を学ぶときは、その型の意味=どのような戦いの場面で使われるかも学びます。
ゆっくりした動作で行うので武術っぽくないですが、意味を知るとなるほどってなりますよ。
先日、生徒さんの一人が、「師父、この型はこうやって攻撃するんですよね!」と動作をしながら師に質問したのに対し、
師は、「太極拳は戦いを仕掛けるのではなく、相手の出方に対してどのように対応するかを学ぶ武術だよ」とおっしゃられました。
相手が攻撃してきたらそれに応じてしなやかに対応しうる力を養うのです。
(太極拳は攻防一体の武術ですので、攻撃しないという意味ではないです)
これは、人間関係にも置き換えられると思うのです。
自分ができることは「相手を攻撃しない」
それでも相手がどう受け取り反応するかは「相手次第」
相手が攻撃してきたら「相手の出方を見極めて柔軟に対応する」
このとき大事なのは「自分の軸を失わない」
(太極拳は決して軸を失わないことが基本!)
相手を尊重し、配慮することはお互い気持ちよく生きていく上で大切です。
けれど相手の行動や心境を想像することはできても、決定できません。
相手がどう(考え)出るかは、相手次第です。
こちらからは攻撃しないようにしていても
もしかして相手から攻撃されるかもしれません。
そうなったときに反撃や反射ではなく「対応」できる力を持ってると
自分の軸はしっかりと持ったままうまく遣り過ごせるのではないでしょうか。
柔軟性について
「水を入れる容器がないと水は運べないように
柔軟さ(水)は、構造や骨組み(入れ物)があってこそ柔軟になれる。」
と先輩が、柔軟さ(Softness) をフニャフニャと勘違いしてないようにと説明されていました。
太極拳は柔らかい動きで知られていますが
動きだけでなく、先に述べた柔軟な対応をするためにも思考も体も
「柔軟性」が求められます。
そしてこの柔軟性はしっかりとした軸とStructureから作り出されます。
この話を聴きながら
人としての柔軟性も自分という骨組みが大事
なのではないかと思いました。
ただ闇雲に柔らかい(容器がない・薄い)と、なんでもYesって言っちゃうとか押しに弱いとか、ただの都合の良い人になってしまうし
自分の骨組みがカチカチ(容器が小さい)だとと水(柔らかさ)が入らないですよね。
たっぷりの水をもつ、それを支えるしっかりとした容器を持った人が柔軟なのではないか、と思います。
最後に
自己流な考え方ですが、ここ最近学んだことで
自分の中でぴんと閃いた(英語ではEpiphanyと言います)ことを
備忘録として書いておこうと思います。
少し一杯一杯になっているときは、
自分の器が小さくなっていないか、
水はちゃんと入っているか
確認しながら
太極拳から学んでいることをいかして
臨機応変、柔軟な対応、思考、行動を目指して行きたいなぁと思います。
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