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おやじギャグに想いを馳せて、勝負に挑んでみた。
みなさん、突然ですが「かいけつゾロリ」って知っています?
参考に上記リンクは貼ったのだけれども、今回お話したいのは「かいけつゾロリ」自体のお話じゃないんです。
重要なのは、「かいけつゾロリ」は、おやじギャグが多く出てくるってこと。
僕の息子@小3はゾロリが大好き。
自分のお小遣いを元手に、ブックオフやメルカリで、ゾロリの本をたくさんコレクションしている。
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小学3年男子は、何分色々と影響を受ける時期。
当然、ゾロリ様に影響されるワケです。
そんな背景から始めるお話です。
おやじギャグ勝負だー!
ある日のこと。
高速道路を車で走ってると、後部座席に座っていた息子から突然、おやじギャグ勝負をもちかけられた。
私:「…えっ、おやじギャグ勝負って何?」
息子:「おやじギャグを言って、先に笑わせた方が勝ちの勝負だよ!」
私:「えっ・・・(急に言われても思いつかな・・・)
息子:「校長がぜっこうちょーーーー!」
私:「・・・・・」
息子:「次、パパ!」
私:「アルミ缶の上にあるみかん…ボソッ」(無表情)
息子:「なんだそれはーーーー!人を笑わせる気あるのかーーーー!やる気がなーーーーい!!」
息子から浴びせられる一喝。
むうぅ・・・確かにそうかもしれない・・・
人を笑わせるには、少なくとも自分がギャグで楽しい気持ちにならないといけない気がする。
そんなとき、昔の上司の面影が頭をよぎった。
おやじギャグを息をするかのように笑顔で言い放つ上司
私は今の職場には、中途で入社した。
それが10年前だ。
初の転職ということで、アラサー年代ではあったが、正直うまくやっていけるか内心ドキドキだった。
そんなドキドキの配属先で直属の上司となった人ー、Tさん(仮称)はマンガの世界に住んでいるようなキャラクターだった。
とにかく、息をするようにおやじギャグを会話に挟んでくるのだ。
Tさん(仮称):「ヘッポコ君!コピーのサイズは、A4でえーよん!」
Tさん(仮称):「課長は、かっちょいーですねー!」
Tさん(仮称)のダジャレに日頃から半ば呆れ慣れている職場の人の反応は「無」
それこそ、おやじギャグに対する一般的な反応、凄まじくひややかだ。
Tさん(仮称)の部下であるA先輩は、「T!つまんねーギャグ言ってる場合か!?」と毎回キレる始末。
しかし、Tさん(仮称)は、いっつもニッコニッコなのだ。
おやじギャグを言うときは必ず。
Tさん(仮称)のギャグの評判は、正直職場で芳しくないが、少なくとも私は好きだった。
「こんな人が本当にいるのかー。」という衝撃と共に、ついついTさん(仮称)のあのニッコニッコの笑顔と周りの冷ややかな反応のギャップが、なんだか私にはとても面白かった。
急にベタなマンガの世界に引き込まれるような、そんな感覚に陥る。
それでいて、実際に存在している現実の世界は、「ビジネスの現場」。
そのギャップを感じているところに、トドメのTさん(仮称)の…あのニッコニッコの笑顔にやられてしまうのだ。
そんな私のウィークポイントを知ってか知らずが、Tさん(仮称)はおやじギャグを言うとき、私をよくターゲットにするようになった。
私は、Tさん(仮称)のおやじギャグの内容に笑っていたのではなく、Tさん(仮称)のニッコニッコの笑顔という「最高の添加物」があって、初めて笑っていたのだと思う。
人を笑顔にするには、まず自分からなのだ。
当たり前のことだと頭ではわかっていながら、実際に体現されると、やはりインパクトが違う。
もっとも今の時代だとダジャレハラスメントになるのかもしれないが(苦笑
おやじギャク勝負 THE リベンジ
元上司が伝えたかったメッセージに想いを馳せていたところに、ポケモンの短パン小僧がごとく現れ、突然勝負を仕掛けてくる我が息子。
休日のリビングで、平和にTVを見ていたところに・・・
「パパ!おやじギャグ勝負だーーーーー!」
やれやれ・・・また来たか・・・
だが、今度はもうひとりじゃない・・・
Tさん(仮称)、オラにちからを貸してくれーーーー!
息子:「じゃあ、僕からねーーーーー!」
息子:「12月は、よく雪が降りまスノウ(snow)!」
なっ・・・・なんだこのどっか師匠みたいな、旨いダジャレ!
どこで学んだ!?(笑
だが、父も用意してるぜ?
さーーー、聞いてみさらせぃ!
(すぃうううううぅぅ…)⇐息を吸い込む音
「紅茶が飲みティ(Tea)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
品川庄司の庄司智春「ミキティーーーー!」ばりの発声と発音で、かます渾身のおやじギャグ。
もちろん、顔面はニッコニッコですよ。
しかし、予想に反して…
日曜の昼下がりに、突然リビングで発せられるおっさんの叫びに、目が点になる家族一同・・・
(シーン・・・・・)
娘@4歳が、こっちに来て静かに問う。
「・・・パパ、大丈夫?」
あぁ・・・うん、大丈夫じゃないな・・・
顔面無表情で静かに想いに馳せる。
・・・Tさん(仮称)、俺にはまだ早かったみたいです。。。
おしまい。
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