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「最高の朝食を作ってください」 に私も答えたい 秋豆絹
ポップカルチャー雑誌『BRUTUS』は、衣食住・趣味にまつわる特集を一冊丸々使って行うという濃密なコンテンツスタイルを展開している。
その中でも私が今一番心奪われているのが、YouTubeチャンネルで投稿されている「一問即答・シェフ編」である。
この企画は和食・フレンチ・中華・はたまたケニア料理など、様々なジャンルの料理人を迎え、「あなたにとって最高の朝食を作ってください」「あなたにとって最高のお弁当を作ってください」 といったメインテーマに基づいて調理し、その調理中にも料理や生活にまつわる一問に回答していく、といったものだ。
これがとても面白いのでぜひご視聴いただきたいのだが、このシリーズを見進めるうちに、見ている側の私にもある願望が芽生えてきた。
私も答えたい。
料理人でもどこかの店主でもない私の回答など誰にも求められちゃいないが、自分も考えて答えたい。
ということで、勝手に回答していくので、皆様も自分はどう答えるかな~と考えながら読んでいただけたら嬉しい。
そして今から出てくる質問はすべてご本家の動画で聞かれている質問なので、ご興味が湧いたらぜひ動画をご視聴いただきたい。
・あなたの名前と職業は?
秋豆絹 会社員です。
・あなたの店の名物料理は?
自宅を店とするなら、豚なすピーマンのチーズ焼きです。炒りごまを振ります。
・あなたにとって最多時短ごはんは?
なめこと小葱の味噌汁・買ってきたネギトロ巻き・買ってきたねぎまです。
・冷蔵庫に必ず入っているもの 3 つは?
味噌、炒りごま、ごま油(冷蔵庫に入れていませんが)
・最近食べた美味しいものは?
山形の郷土料理、ひっぱりうどんです。
ゆであがったうどんを鍋ごとテーブルに置き、納豆・サバ缶・生卵の黄身・きざみ海苔が入った器にうどんを引っ張り入れたものを、醬油とラー油で味付けして頂きました。
・料理人として忘れられない失敗は?
肉じゃがを作ろうと、4 倍濃縮の白だしを薄めずに使いました。
・雑誌 BRUTUS の編集長になりました どんな特集を作る?
『磨き上げたあなたのとっておき料理』です。例えばカレーでも、どんな具材・ルー・ご飯を使うか、どれを美味しいと感じるかはその人次第。ふと入れてみた食材や、育ったお家でやっていた調理法など、今までの日々の積み重ねによってできた自分だけのとっておきの料理を取材したいです。
・あんこ派?カスタード派?
最中も羊羹も大好きですが、シュークリームの中身がカスタードだと分かったときのきらめきは、それは大層輝いて見えます。
・忘れられない家庭の味は?
寄せ鍋です。肉・野菜・きのこ・豆腐・だしがふんだんに使われた鍋のつゆが本当においしいです。
食卓に運ばれてからすぐに掬ったつゆは、透き通った琥珀色で無垢な味がしますが、鍋の具材を食べ終えて残ったつゆは、具材の旨みが溶け出して複雑で豊かな味に変わっているんです。この美味しさをずっと享受したくて、鍋が底をつくまでお玉でつゆを掬いつづけていました。
・地球最後の日何が食べたい?
すき焼きです。某漫画で作られたという、鍋一面に敷き詰めた砂糖がじぶじぶとなるまで煮込む、ホワイトすき焼きをやってみたいです。
・冬の夜に飲みたい お酒とつまみの組み合わせは?
ぶり大根と熱燗の辛口の日本酒を頂きたいです。
「それでは、あなたにとって最高の朝食を作ってください」
炊き立てのご飯、豆腐とあおさのお味噌汁、焼き鯖、抹茶黒豆玄米茶です。
普段ほとんど朝ごはんを食べられずにいるので、旅行時の朝食で出てくる和食が染み入るようにおいしくてとても好きです。湯気までおいしい。