hengeni books

活動人数5名の雑文集。 週1更新だったり、隔週更新だったり、不定期更新だったり。 それ…

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活動人数5名の雑文集。 週1更新だったり、隔週更新だったり、不定期更新だったり。 それぞれの色のあるマガジンをぜひご一読ください。

マガジン

  • 真面目に不真面目録 山中りんたそ

    山中りんたそです。週に1度エッセイを更新します。 文章は三浦しをんさん、内田樹さん、星野源さん等に影響を受けている気がします(多分)。よろしくどうぞ。

  • 取るに足らない頭の中を、とりとめもなく書き綴る

    七緒栞菜です。書かない日常より書く日常の方がほんの少し心躍る。楽しい日でも、寂しい日でも。毎週月曜夜更新。

  • 今日もいい出汁取れてます

    秋豆 絹(あきず きぬ)です。 豆といえば豆乳、きなこ、味噌、最中、黒豆茶、豆皿、など様々思い起こされますね。 豆腐は絹派ですが、カラオケでは木綿のハンカチーフという曲を十八番にしています。 隔週日曜更新します。

  • 好きなこと気ままにカキカキ

    文箱ゆづきです。自分のワクワクを大切に。内面を深く考えるのがすきです。毎週水曜更新です。

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最近の記事

時間セーブデータ理論 七緒栞菜

流れる時間の概念がほんとうにわかったのは大学1年生の秋だった気がする。 それまで、私の時間はセーブデータを開いてプレイするゲームのように流れていた。 「時間セーブデータ理論」と呼ぶことにしよう。 小さいころから通ってきた学校は、授業を受ける場所。今日はこの部分まで終わったというのが明確にわかって、次の日はその部分の続きから授業が始まる。そんな場所だった。そんな場所に大学入学まで12年間通ってきた。習い事で行っていた空手とピアノは週に数回通っていたが、学校と同じように前回練

    • マラソンビギナー無茶をする! 山中りんたそ

       あの時ほど過去の自分を呪ったことはない。  「体力あるうちにフルマラソンを走っておきたい。」という理由で、大学4年生の時に埼玉県の彩湖の周辺河川敷を7周するという狂気のイベントに参加した。  目標はタイムではなく「完走」にあったため、ネットで経験者の体験談を読み漁り、その秘訣を武器に当日を迎えた。 秘訣① 「練習しなくても完走できるよ。」 秘訣② 「前日の食事から炭水化物を中心に摂取しておくと、エネルギーになるよ。」 秘訣③ 「当日は、水分だけでなくウィダーなどを

      • indigo la endとi phoneと昼マック 七緒栞菜

         indigo la endというバンドの曲をよく聞く。メンバー全員の名前を覚えていたり、すべての曲を知っていたりするわけではないのでファンであるとは言い難いが、好きなバンドであることは確かである。ボーカル/ギターを務める川谷絵音さんは、ゲスの極み乙女。や、ジェニーハイ、礼賛などでもそれぞれバンド活動を行っている。ほかにも、DADARAYや美的計画など、多くのバンドや楽曲をプロデュースされている。  5つのバンドを掛け持ちし、すべてのバンドにおいて楽曲をハイペースで制作・発

        • 男女奢られ論争 山中りんたそ

           夏の長期休業が終わり、本格的に仕事モードが到来。我が職場に、「久々だから、ぼちぼちやっていきましょか。」なんて雰囲気はなく、いきなりアクセルベタ踏み。急加速による燃費の悪化もなんのその。高速を走る軽自動車さながら、悲鳴を上げながら1週間を過ごし、ついには土日も休むことなく終えてしまった。  そんな、ヘトヘトの1週間だったので、日曜日の夜に七緒さんと近所のスーパー銭湯へ。束の間のリフレッシュである。  温泉で気になるのは、隣の会話。私の周りでは、最近行ったうまいラーメン屋

        時間セーブデータ理論 七緒栞菜

        マガジン

        • 真面目に不真面目録 山中りんたそ
          32本
        • 取るに足らない頭の中を、とりとめもなく書き綴る
          31本
        • 今日もいい出汁取れてます
          16本
        • 好きなこと気ままにカキカキ
          3本
        • ⠀ ⠀
          1本

        記事

          デートで着た服すら思い出せないかもしれない 秋豆絹

          就活によるストレスで脳を破壊されて以来、記憶力が壊滅的に悪くなった。 どのくらい悪いかというと、昼に家族から提供された話題を、その後外出した先で聞いた話だと思って、帰宅後、家族に土産話として提供し返すくらいだ。 そんな調子なので、記憶力にまつわる悩み事はいくつかあるのだが、最近新しい角度の悩みが現れた。 「前にこの人とご飯に行ったとき、自分どの服着てたっけ…?」である。 まず前提として、私は月3.4回は友人とご飯に行く。そのため、同じ友人と短いスパンで会うこともある。

          デートで着た服すら思い出せないかもしれない 秋豆絹

          お守りがわりの歌 文箱ゆづき

          もう十年も前の曲らしいのだけど、私はこの歌詞が好きだ。 昔聞いた曲が、先日テレビで披露されていた。BUMP OF CHIKENの「ray」 ふと思い出すお守りがわりの歌。 確か十年前に耳にしたとき、どうして私はこれが普通にできないんだろうとか悩んでいた。みんなと違うことが怖かったけれど、普通もなにも何が基準かわからないし、確かに正常も異常も判断できないよね、どっちでもいっか、と肩の力を抜くことができた。 また、痛みが消えないとも言っている。それなのに、大丈夫って、相反する

          お守りがわりの歌 文箱ゆづき

          わからないこともわからない 七緒栞菜

          悩むと迷うは、きっと違う。 迷うは選択肢が限られている。 悩むは選択肢の幅すらもわかっていない状態。 わからないことが多すぎる。 決め手に欠ける。ないものねだり。 どんな本屋さんが、お好きでしょうか。 どんな学び場があったら、学びたいと思えるのでしょうか。 アクセサリーは、作りたいから作ります。 私の中でじんわりつながる3つを、 知ること、学ぶこと、つくること、を、 ひとまとめにして差し出したい。 どうしたら先に進めるでしょうか。 本当はきっと簡単で、

          わからないこともわからない 七緒栞菜

          無給で働かせてください! 山中りんたそ

           世間では教員の長時間労働が問題視され、教員のなり手が少なくなってしまっているというニュースを目にする機会が増えている。  実際に中学校に勤務している私も長時間労働の実感はあり、勤務管理表の時間外勤務累計時間が赤くならない(時間外勤務が80時間を超えると警戒を示すため赤くなる。ただ赤くなる。)よう気をつけながら、労働に従事している。  時間外の長時間労働というだけでも問題であると思うが、さらに問題なのが教員に時間外手当、つまり残業代がでないということである。  残業代は

          無給で働かせてください! 山中りんたそ

          幼い私とキリスト教 七緒栞菜

           3歳くらいの頃からぼんやりと思っていたことを言語化していきたい。  まずひとつめ。悪いことをすると正体不明のおじさん(たぶん)から、何らかの点数を減点される、という妄想、というか、幻覚、というか.…について。 「はなくそをほじってしまったら何点減点だろう?」 「お外から帰ってきたのに手を洗わなかったら何点減点?」 「歯磨きを忘れてしまったら…?」  幼い頃、ほんの些細な悪いことをしそうになると、変なおじさんが頭にいつも現れていた。特段何を話すでもなく、顔もよく見えない

          幼い私とキリスト教 七緒栞菜

          本当に欲しいものは何? 文箱ゆづき

          今回は、おすすめされた本を読んで、自分を振り返ったことについて書きたい。 枡野俊明さん著『限りなくシンプルに、豊かに暮らす』だ。 枡野さんは、曹洞宗徳雄山建功寺の住職である。 この本には、禅の視点から、余計なものをそぎ落として、シンプルに暮らすことについて書かれている。 「シンプルに暮らす」というのは、「自分にとって大切なものを見極めること」だそう。 先に言っておきたいのは、私は、シンプルに暮らすのを説く本や格言集が散りばめられている本が大好きだということ。 なんだけれど

          本当に欲しいものは何? 文箱ゆづき

          たった一人を納得させられないで 秋豆絹

          これはモーニング娘。‘14の「What is Love?」という楽曲の一節である。私はモーニング娘。のファンなのだが、この曲を聴くたびにあることを考えてしまう。 「たった一人」とはいったい誰の事なのか?ということだ。 私の答えは「問いかけられている本人(以下Aとする)」である。例えば、Aの目の前にいる誰か(特別な人でも赤の他人)でも十分納得できる。だが、完全に外の世界に意識が向いているAに自分自身を焦点に当てさせる、このコペルニクス的転回をこれだけ端的に、パンチのある言葉

          たった一人を納得させられないで 秋豆絹

          私が手紙を書くのは 文箱ゆづき

          先日、職場でお世話になった人に、手紙を書いた。 直接話すのに加えて、手書きの文字にすることで、より私の感謝の気持ちが伝わると思ったからだ。 私は手紙を書くことが好きだ。 最近は、そんな機会も減ってしまって、いつか使おうと思ってるお気に入りの便箋が溜まる一方だけれど。 そういえば、小学生の頃も、友達との手紙交換や、交換日記を書く時間が、好きだったなあと思う。 昔から私は、人と直接話すより、文字でコミュニケーションを交わす方が性に合っていた。 普段は友達の話を聞いてい

          私が手紙を書くのは 文箱ゆづき

          岩盤浴体験記 七緒栞菜

           基本的に「サウナ」というものを信用していない。諸説あるとは思うが、私個人の考えとしては、あんなに体を温めたり冷やしたりして体に良いはずがないと思っている。(異論は認めます。)  近頃、全身の体調があまり優れなかった。おそらく気圧からきている頭痛、同じ姿勢を続けていることによる慢性的な背中の痛み、たまに痙攣する右まぶた、満身創痍である。心の調子はかなり安定しているのだが、なぜか体がついてこない感じだ。だから、体をいたわりたかった。体を温めて外気浴をするのが気持ちいいことくら

          岩盤浴体験記 七緒栞菜

          こーしえん 山中りんたそ

           まず、はじめに。  甲子園が好き、高校野球のファンの方。タイトルから感じることがあるかもしれませんが、今から書かれる高校野球についての文章は、基本的にネガティブな内容になるので、そっと画面を閉じることをオススメします。  画面を閉じましたね。では。  私は、「世間の」高校野球に対する評価がとても気に入りません。高校野球も嫌いになってしまいそうな程です。本日は、その理由について順番をおって、分かりやすく丁寧にお伝えしようと思うところでございます。  まず、私が高校野球

          こーしえん 山中りんたそ

          待つことについて 七緒栞菜

          人を待つ時間が好きだ。 物を売る。売り場に立つ。 もちろん、少しでも多くの方に来ていただけるようお声がけをする。 誰が来るのだろう。 それは、そのときまでわからない。 期待通りにお越しくださる方、予想だにしなかった友人・知人との再開。 そのどれもが愛おしい時間。 お店に立っている人として人を待つ時間は、見えない未来を信じる時間だ。 一方で、家で来客を待つ時間は、見通せる未来に期待を寄せる時間だ。 今日はあの人が来る。 お掃除しなきゃ。 たまったゴミは出しておかなきゃ

          待つことについて 七緒栞菜

          『最後にして最初の人類』の感想 山中りんたそ

           読み終えてから1週間。久々に余韻が残る読書体験をした。今回、私が読んだのは『最後 にして最初の人類』という元祖SFものとも呼ばれる叙事詩的小説である。1930年にオラフ・ステープルドンが書いたこの小説は、20億年後の人類が現代(1930年当時)の人類に対して語りかけるという手法を取られている。そこには、20億年後までの人類がどのような社会を築き、栄枯盛衰を経たのかが語られている。  今後の人類は、英仏戦争、欧米戦争、米中戦争での核の使用によって、北極を除く地域に人類が住め

          『最後にして最初の人類』の感想 山中りんたそ