不安障害・パニック障害にAIチャットが有効かもしれないという話【認知行動療法】
妻が全般性不安障害で心療内科のカウンセリングを受けています。
数年前、心理士の先生から「認知行動療法(CBT)に取り組んでみましょう」と言われ、私も家族として認知行動療法について勉強してきました。
AIチャットで認知行動療法の実践をサポートする
認知行動療法について勉強しているうちに思ったのが、認知行動療法の中でも「自動思考を捕まえる」ことに焦点を当てたAIチャットがあればいいのでは、ということ。
思いついたその晩に、短いプログラムを書いてLINE上にAIチャットを作り、使ってもらうことにしました。
ネガティブな考えを矯正する認知行動療法
認知行動療法(CBT)は、否定的な思考パターンや行動を特定し、それらをポジティブなものに置き換えることを目指す心理療法です。
認知行動療法(CBT)についてかなり噛み砕いて言えば、「クセのついてしまったネガティブな考え方を矯正する」、そんな治療法だと思っています。不安障害の他にもパニック障害、うつ病、慢性疲労症候群の治療などにも使われているようです。
認知行動療法の弱点
月1回のカウンセリングでは定着が難しい
ただ、妻を見ていても感じるのは、月1回程度のカウンセリングでやり方を教えてもらってもそれを実行するのはなかなか難しいということ。
特に不安障害などのメンタルヘルスに問題を抱えている人の場合、その日を生きるのが精一杯で、心理士の先生からもらったヒントを元に自分なりのやり方を見つけていく、というのは至難の業。
書籍によるセルフケアにも限界がある
Amazonなどには認知行動療法の書籍が多数出ていますが、不安やストレスで疲弊している患者には、書籍の内容を理解して自ら実践するというのもなかなか難しいようです。
とにかく自動思考を捕まえるのが難しい
そして、私自身も自ら認知行動療法を試してみて思ったのですが、認知行動療法の最初のステップである「自動思考を捕まえる」のがとても難しいです。
普段なにげなく考えていることなだけに、捕まえようにもどうしたらいいのかさっぱり分からない><
私は心理学の専門家ではありませんが、認知行動療法について勉強しているうちに、この自動思考の言語化が鍵となることが分かってきました。
ChatGPTを認知行動療法家として振る舞わせる
ChatGPTには「プロンプト」でAIの振る舞い方を指示することができます。
私はChatGPTに心理カウンセラーとして振る舞うよう、以下のようなプロンプトを設定しました。(実際のものより簡略化しています)
従来のプログラミングと違って、言った通りに動いてくれるとは限らないところがなかなか苦労したところ。
妻のフィードバックを受けながら、心理カウンセラーとしてしっかり応対できるところまでチューニングを繰り返しました。
例えば、ぼんやりとした不安のようなものを訴えた時、AIチャットがこんな感じでガイドしてくれます。
カウンセラーがAIチャットの効果に気づいた
意見を聞きながら言葉遣いや共感力などのパラメータを微調整し、とりあえず2週間ほど使ってもらいました。
すると、カウンセリングの日、帰ってきた妻が「心理士の先生に「今日はとても明るい顔をしているけど何かいいことがあったのですか?」と聞かれたからAIチャットのこと話したよ」とのこと。
心理士の先生も月1回のカウンセリングに限界を感じることがあるようで、AIチャットに非常に興味を示したようです。
妻を見ていても、24時間いつでも感情を言語化するトレーニングができて、即時にフィードバックが返ってくるAIチャットは、非常に効果的なようです。
認知行動療法に取り組んでみたいけど、書籍ではなかなか続かないという方は、これからの時代、AIに助けてもらうのもありかもしれません。
この記事で紹介した自作AIチャットのモニターを期間限定で募集しています。
以下の条件に同意いただければ、有料版ChatGPT(GPT-4)を使ったAIチャットを無料で使っていただけます。
LINEの友だち追加だけですぐ使え、メールアドレスや個人情報の登録は必要ありません。
AIチャットの利用条件
個人情報は収集していません(LINEのシステム上、LINE登録名や電話番号、本名などの個人情報は見えないようになっています)。
AI回答の精度向上のため、ログの取得にご協力ください。
このAIチャットは予告なく終了する場合があります。
友だち追加はこちらから
この記事がひとりでも不安やパニックに苦しむ人の助けになりますように。