イチゴジャムづくりのイベントを実施しました
先日、イチゴジャム作りのイベントを実施しました。
前回、イチゴジャム作りの試作を行いましたが、そのときの手順を元に今回のイベントを実施しました。
このイベントでは、ビジネス的な視点を持ちながら、参加者にジャム製造のプロセスを実体験してもらうことを目指しました。
今回の記事では、そのイベントの流れと、今後の商品化に向けた計画についてご紹介します。
温室見学と準備段階
イベントの初めに、参加者を温室へ案内しました。現在はまだ定植したばかりで、果実は付いていませんが、春作で収穫したイチゴを冷凍保存していたため、今回はそれを使用してジャム作りを行いました。こうした冷凍技術は、季節に関係なく安定的に生産できる強みがあります。
温室見学の後、まずイベントの概要とジャム製造の流れを説明するためにプリントを配布し、材料と使用する道具の紹介を行いました。
ビジネスにおけるプロジェクトマネジメントと同様に、事前の計画や準備が製造プロセス全体の効率に直結します。
実際のジャム製造体験
説明が終わると、いよいよジャム作りを開始。手順に沿って参加者全員で順番に作業を進めました。
イチゴを煮詰め、砂糖を加える際には、火加減やタイミングが非常に重要です。
これは製造業における工程管理とも通じるものがあり、ビジネスの現場でも、各ステップでの適切な管理が成果に直結します。
煮詰め終えたジャムは、参加者自身の手で瓶に詰めました。
このプロセスも、参加者が自らの手で商品を完成させる体験をすることで、モノづくりの価値や達成感を味わえるよう工夫しています。
参加者は、詰めたジャムをそのまま持ち帰り、少量を試食してイベントを締めくくりました。
イベント後の振り返りと今後の計画
イベント終了後は、ビジネス的な観点で今回のジャム製造の原価計算を行いました。前回の試作と比較し、製造コストの変動や適正価格の設定を議論しました。
こうしたコスト管理は、製造業やサービス業でも重要な要素です。さらに、今後のジャムの商品化に向けて、量産時の価格設定や生産計画の概算も作成しました。
ジャム作りのイベントに向けて事前に試作を行い、手順や段取りの確認も行いました。また、イベントの内容を他の場面でも活用できるよう、今後はマニュアル化を進めていく予定です。
今後の商品化と栽培への取り組み
今回のイベントを通じて得られた知見を活かし、イチゴジャムの商品化をさらに進めていきます。
栽培から製造、そして販売までの流れを一貫して行うことで、農業の第六次産業化を目指し、持続可能なビジネスモデルの構築を目標としています。
また、現在計画中の加工室では、HACCPやGAPといった衛生管理の実施が必須となるため、これらの管理体制を整えるための教育や手順の改善も並行して進めていきます。
資材の選定や加工工程の効率化を図り、より高品質な商品作りに取り組む予定です。
さらに、商品化に向けて、ジャムのラベル企画も進行中です。デザインや情報の見せ方も、顧客の購買意欲に大きく影響するため、慎重に検討しています。
最後に
今回のイベントは、ビジネスとしての「商品作り」の一環でありながら、参加者にも楽しんでいただける体験型イベントとして成功を収めました。
今後は、こうしたイベントを定期的に開催できるようマニュアルを整え、プロジェクト全体を成長させていく予定です。
イチゴジャム作りを通じて、モノづくりのプロセスを体験してもらい、その中でビジネスにおける重要な要素も伝えられるイベントにしていきたいと思います。