読書記録Vol.26『お金の減らし方』森博嗣・著
「すべてはFになる」に始まり
S&Mシリーズ
Vシリーズ
四季シリーズ
Gシリーズの途中
まで夢中で読んだ森博嗣さん
(最近は追いきれていない)
「お金の増やし方」的な本が
大好きなわたしとしては
森博嗣さんのお名前と
この本のタイトルの衝撃(え、減らすの!?)で
書店で見かけて即買いでした。
ストレス解消にお金を使って何が悪いのか、とおっしゃるかもしれない。悪いとは言っていない。ストレスを解消することが、あなたがしたかったことですか?本当に、それが欲しかったのですか?そうきいているだけである。
うううううう
痛い痛い痛い痛い。
「なんでもいいなら何したい?」
って聞かれたとき
わたしは「マッサージ受けたい」と思った。
でも、「それしに生まれてきたの?」
って言われたら絶対違うって思った。
「なにがしたいか」って、
つまるところ
そういう質問だと思うんだよね。
マッサージ受けに(ストレス解消に)
生まれてきたわけじゃない。
情報化社会が悪いのではない。周囲に流されることは、判断しなくても良い、考えなくても良い、ただ、みんなについていけば迷子にならない、自分だけ損することはない、という気楽な状態であり、生き方として省エネなのだ。体力を使わずに済む。頭を使わずに済む。そういう状態を続けているから、運動不足で肥満になったような状態に、頭もなっているのである。
生き方として省エネ。
痛すぎる。
もう生き方のベースがそうなってる。
何かあったら前例を調べる。
何があったら「おすすめ」で検索する。
一番人気にしておく。
一番評価が高いのにしておく。
はーーーーー(凹み)
ところが、ネット社会となった現代の大勢の人たちは、「自分」というものを見失っているかのように観察される。自分の大部分は、社会における自分の役目であったり、社会から評価される自分であったりする。これは社会学の専門用語でいうところの「me」であり、「I」ではない。
僕が本書で繰り返し書いた「自分」とは、あなた自身が評価するあなたのことだ。
社会学の専門用語でいうところ、
「me」ばかり求めてきたように思う。
わたしの「I」はどこにいる?
はい、気軽に買ったけど
なんだかとっても痛かったし
刺さりました・・・
お金の本のはずだったのに
もっと根本の部分で刺さる
この刺さり具合の気持ちよさが
この本の魅力とも思う
きっと森博嗣さんは
刺そうなんて微塵も思ってない
ただ「自分」を生きて
「自分」のままに発する言葉が
あまりに「I」を見失ってるわたしには
目をそらせなくさせられて
ぐさっとくるのよねーーー。
美保