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2024年8月の記事一覧

ウディ・アレンの人物像

ミア・ファローの自伝に登場するウディと、友人たちについて。裁判と養子の話は別記事にまとめています ライフスタイル恋人の名前を呼ばない。自分のことは「ウディ」と呼ばせていた(本名はアラン・コーニスバーグ) かかりつけの医者が大勢いる。 周囲の人々セラピスト 両親 彼の両親宅を訪問する場面。ウディは子どもの頃、しつけと称して母親に殴られることが多かったらしい。 友人 ウディたちと頻繁に夕食に出かけていたジーン・ドゥーマニアン。 彼女はウディよりも十歳年上で、映画監督

『FBI心理分析官』 ロバート・K・レスラー

 連続殺人犯、プロファイリングなどの単語が一般的に流通するきっかけになった本です。『レッド・ドラゴン』の小説を書く前のトマス・ハリスが、著者の働く行動科学課を取材しており、FBIが映画制作に協力するエピソードも第11章で登場します。 初めて読んだのは中学生の頃だったと思うのですが、ちょうど厨二病のような感じで、古典のミステリー(クリスティ等)からパトリシア・コーンウェル『検視官』シリーズ、『羊たちの沈黙』など、現代の殺人事件を題材にしたものに興味が移っていきました。 アメ

失恋したときは

本や映画の中から失恋したときに読んでいたものを紹介します。 くまちゃん登場人物が(男も女も)全員ふられる、オムニバス小説です。 「仕事ぶりがかっこいいという理由で恋をしたり、恋をしたから仕事をがんばる、といったような、仕事(生き方)と複雑に絡み合った恋を描きたかった」と、あとがきで解説されていました。 恋愛についての描写ではないのですが、誰かの才能を「ぱっとするかどうか分かる」のは本当に不思議だよなあと思います。 ねずみ女房こちらは子供向けの絵本です。 英題は"The

「嫌われるアメリカ」についての2冊

2024年11月に向けて、アメリカ大統領選のニュースを目にすることが増え、関連書籍を探していたところ、以下の2冊を見つけたので記事にまとめました。 『アメリカは内戦に向かうのか』さまざまな国の内戦が起きた状況について、詳しく解説している書籍。  ・国民が分断されていることが大きな問題(人種、宗教)  ・独裁政権〜民主主義の途中段階で、内戦が起こる可能性が高い  ・富の偏在は条件ではない   ・他国からの介入、代理戦争としての側面について 暴力的な市民 テロ、暴動、内戦

『たとえ世界が終わっても』 橋本治

社会との関わり方 80年代 後半は、人が社会の中に存在するのではなく、社会が各個人の頭の中に存在してきているという話になっています。 こちらの本が出版された時期に収録されたyoutubeもありました(橋本治の映像講義) ▶️ 分からないことを見つけないと分かるようにならない ▶️ 「何をどう努力すれば良いか分からない」には、まず失敗すること。 ▶️ 失敗して、それを埋める努力をすると上達する。その試行錯誤を続けるとスキルになる ▶️ 「教える」にはトータルな知識が必