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【ASD】「自閉スペクトラム症の女の子が出会う世界」を読んで分かったこと
市内の病院でWAIS発達検査を受けたことは以前に記しました。その病院で服薬や診断名が付くことを期待したのですが、それは叶いませんでした。仕事ができている=そこまで緊急性は高くない、ということのようです。
また、心理士さんから「他者とのコミュニケーションがとれているし、こうやって話していても社会性がないわけではないから大丈夫。」と話がありました。
それでも、私は職場でトラブルを起こしており(具体的には、相手の矛盾や曖昧さに耐えられずそれを指摘してしまいました。それが年上の同僚のプライドややる気を折るものになってしまい、職場の雰囲気が非常に悪くなりました。周りの人は「あなたの言うことは正論。何も間違っていない。」と言ってくれましたが、トラブルを起こしたことは事実あり、みんなのように上手くやれなかったことに変わりはありません)、やはり服薬をしたいと考えました。
そんな折に出会ったのがこの本でした。そこには、自閉症の特性には性差があることが書かれていました。
女性の場合は周りの言動を模倣しながらそれを身に付けていくため、社会性やコミュニケーションに大きな特性が現れにくいのだそうです。一方で、相手の言葉を字義通りに受け取ってしまったり、非言語コミュニケーションが苦手であったりすることも書かれていました。まるっきり私ではないか。
ASDの女性は、日々を乗り切るため、求められることを別の形で満たそうとしたり(代償行動)、仮面をかぶったり、巧妙な戦略を駆使したりして、人知れず苦手な状況を回避している。このようなことができるのも、乗り越える力(レジリエンス)が並外れていることの証であり、往々にして「失敗したくない」「変人だとバレたくない」という断固とした決意の表れであったりする。
残念ながら、こうした努力はかなりの犠牲を伴うことがある。疲労、精神的衰弱といった精神衛生上の問題は、ASDの女性たちがよく口にするところである。
ASDの女性と話す際、彼女たちのイライラの原因としてよく挙げられるのは、なぜ他人は「する」といったことをやらないのか、あるいはそれとは別のことをするのかということである。他人の言行不一致は、予期せぬ事態の処理がストレスフルであるというだけでなく、事実と異なるゆえに非論理的だと感じられる。ASDの人からすれば、論理性の欠如や不必要な嘘ほどストレスになるものはなく、不可解に思ってしまうのだ。
この本には、友達関係から性に関すること、妊娠や出産、理想の生き方や死など、女性が人生で出会うであろうことが章立てられており、私にとってはバイブルのようなものだと感じました。
そして、「ASD 女性」で検索をかけてヒットした病院(自宅から片道30分ほどの所にあったのが幸いでした)にセカンドオピニオンをすることで、私の悩みが全て解消されました。なんとこれまでの話とWAIS検査結果を見せたところ、すぐにASDの診断が付き、アリピプラゾール(エビリファイ)を処方してもらえたのです。
現在、私はアリピプラゾールを2mg服用しています。夜中の中途覚醒、フラッシュバック、だるさ、よだれがたくさん分泌されること、などの副作用がちょっぴり出ていますが、それでも飲まずにイライラしてキレまくっていたあの頃よりはずっと過ごしやすいです。
この本に出会えて、今通っている病院の先生に出会えて、本当に良かったです。
これからも、自分自身と向き合いながら日々を過ごしていきたいです。
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