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【挿話】高麗川駅~高麗駅さんぽ

 9/18(土)に、2月以来半年ぶりに西武鉄道主催「ウォーキング&ハイキング」に参加してきました。本当は今までにも参加したいコースがあったのですが、暑さが心配で躊躇していたのです。今回は高麗川駅から高麗駅までの7kmのコースだと書かれていて、そんなに長い距離を歩いたことがなかったのでちょっぴり心配していました。しかし、無事に高麗駅に辿り着くことができました。

●7kmは不安だったけれど大丈夫だった●

 今回のコースは、巾着田の曼殊沙華を楽しむためにJR・西武鉄道共同開催で行われたものでした。
 きれいな赤いお花を観に行くんだ!と意気込んで自宅最寄り駅のプラットホームに立ったところ…なんと目の前に彼岸花が咲いていました。

●こんなところに彼岸花が!●
●緑色の中にきれいな赤●

 とにもかくにも、JR高麗川駅を目指します。
 いつもは受付場所が定められているのに、改札を出てすぐに地図が置かれていたため、私も含め電車を降りた人たちは「えっ?これもらえばいいの?」「受付でももらえるのよね?」と困惑しました。後で知ったのですが、JRとの共同開催のため、西武スマイルポイントを必要としていない方々(JRの企画として参加する人たち)はここで地図をもらって出発するのでした。私はポイントを貯めているので受付に向かいます。
 無事に受付を済ませ、いざ出発!

 スーパーマーケットや住宅などが並ぶ広い道を15分ほど歩くと、周りは自然でいっぱいになりました。心なしか涼しい風も吹いています。
 そんな中に牧場でしょうか、牛舎のような建物がありました。なんだか日本ではないような光景に、しばらく足を止めて浸りました。

●牛の建物かしら?●
●オリーブの木●

 日本も酪農は盛んですから、牛舎を見付けて「日本ではない」と思ったわけではありません。なぜ直感的に「日本ではない」と思ったのか…建物の前に並んでいる木が、見慣れないものだったためです。葉の色や雰囲気が後ろの山々とは合っていないような…。
 近くまで歩いていくと、緑色の小さな実がたくさんなっていました。おそらくオリーブです!風が強いのか、どの木も2本の太い支柱に支えられていました。

 素敵な光景を背中に歩き続けると、「出世橋」に辿り着きました。

●出世橋●

 初めて高麗川に出会いました。水は澄んでいて、底の石がキラキラしていました。中洲のような場所があり、たくさんの石の粒が長い年月をかけてここに運ばれてきたのかなと感じました。

●反対側の景色●

 ようやく1つ目の目的地、高麗神社に到着です。
 高麗(こうらい)と同じ字だなと思っていたら、高句麗から渡来した方々が根付いた地であることがわかりました。この神社には猿田彦命も祀られているそうです。

●高麗神社●

 こんな山奥の地に根付いた理由、この土地を選んだ思いを知りたいなと思いました。川がきれいだったから?故郷に景色が似ていたから?他よりも開墾しやすい土地だった?

●立派!●

 奥には国の重要文化財に指定されている高麗家住宅がありました。

●高麗家住宅●

 さらに、明日日曜日は「古代装束絵巻」と呼ばれる催し物があることも知りました。古代装束を先取りで拝見します。

●神楽殿●
●虹色の衣装●

 御朱印にはお花のスタンプが押されていました。説明の紙を挟んでいただいたので確かめると、9月は「シュウカイドウ」というお花だということが分かりました。検索したところ、よく大きな石の間から生えているピンク色のお花でした。生命力の強いかわいらしいお花だと思っていましたが、9月のお花だったとは…。毎月違うお花のスタンプを押してもらえるそうなので、他の月が気になります。

●秋海棠●

 参道で作業所の方々が作ったクッキーを販売していたので、レーズン味を購入しました。小さなクッキーがたくさん入って200円!おいしそうです。神社を出ると目の前に作業所があり、ここで作っているのかとひとりごちました。作業所のお菓子はどこもおいしいので大好きです。
 次は、ここから歩いて10分ほどのところにある聖天院へ向かいます。こちらには高麗王若光守護仏聖天尊がいらっしゃるそうで、石の積まれた廟に手を合わせました。
 本当は不動明王にもお参りし、御朱印をいただきたかったのですが、中に入るのは有料だそうで、今日は断念しました。

●雷門の提灯●

 小さな庭園のようなものがあり、とても素敵でした。

●素敵なお庭●

 池もありました。

●高麗殿の池●

 ここから高麗川に沿って歩き、遊歩道を散策します。
 民家の並ぶ道を歩いたのですが、栗・柿・ザクロなど様々な木があって、どの木もたくさんの実を付けていました。この日の気温は27℃と残暑を感じるものでしたが、木々から秋の訪れを感じました。
 木は見付けられなかったのですが、金木犀の香りもしました。もう秋だ!

●高岡橋にて●
●反対側の景色●

 遊歩道では、たくさんの彼岸花を観ることができました。きれいな赤と自然の緑色、そして川の蒼の3色がとても美しかったです。「里山」ってこういう景色を言うのでしょうか。遊歩道の左右に広がる自然にパワーをもらいました。

●遊歩道●
●彼岸花●
●光る地面に●
●美しい●
●竹林と彼岸花●

 天神橋を渡ると、急に文明の発展した風景が広がりました。
 ここまでお昼ご飯を食べられるようなお店もなく(このイベントに参加している年配の方々は、神社やベンチでお弁当を広げていらっしゃいました。それも素敵ですね)、おなかがぺこぺこです。
 通り沿いにあった「阿里山カフェ」にお邪魔しました。

 おなかが空きすぎていて写真を撮り忘れてしまったのですが、ミックスベジタブル丼を注文しました。長ひじきの和風な味付けや大豆ミートのお肉っぽい食感がとてもおいしかったです。本当はおいしそうなケーキもあってそちらも食べたかったのですが、お腹いっぱいになってしまったので諦めました。

 ここまで来たんだから巾着田の曼殊沙華会場(目と鼻の先)まで行くべきなのですが、有料だということ、遊歩道で彼岸花を楽しんだこと、心地良い疲れを感じていたことから、今日は寄らずに帰ることにしました。
 高麗駅までの道々で栗や野菜を販売していて、それらを眺めながら歩くのも楽しかったです。栗がピカピカしていて、新鮮なのが伝わってきました。10月に棗とマルメロを予約注文しているので、栗は断念。

 「曼珠沙華」とは、サンスクリット語で「天界に咲く花」という意味だそうです。でも私は「彼岸花」という名前が好きです。この時期に咲く赤い花、とても綺麗でした。

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