うつと向き合う時間:上司のことば、親友のなみだ

上司からは週に1回くらいのペースで連絡が来る。
基本的には事務連絡なんだけど、ちょくちょく、こちらの様子を伺ったり、会社のプロジェクトの様子(良いニュースに限り)を教えてくれる。

王道を正道でいくような人だから、テキスト通りの対応なのだろうと思うけど、そこには善意と誠意しか感じられず、私のことを本当に気にかけてくれてるのだな、と感じている。

これは、僥倖といってもいいことだろう。
私は本当に人間関係に恵まれた。

その上司のことばで、
「こうなる前に何か僕にできることがあったのではないか、と悔やんでいる」
「君ほどの人材を失いたくない」
「やすむのはいいことだよね、旅行でもいって気分転換してきて。」

どんなにお世辞だろうと、方便であろうと、こう言われて嬉しくない人は、いないだろう。ありがたい。

でもこの上司は、今は私の上司ではない。人事権はなく、かつ私のプロマネからも外れている。(だから言うならば元上司)。
年始の異動で、元上司はサブリーダーになり、新しい上司がきた。
この新しい、本来の上司はもっと独断的で、コミュニケーション能力に難があり、部下に裁量権をあたえるよりも自分の駒として動かしたい、したにいるとちょっと振り回される感じの人だ。それはリーダーとしては一つの姿であるし、人柄も悪い人ではない、が。
今回の私の件に対する対応も、サブリーダーである元上司にまかせっきりな人だ。

年始から、思えば仕事がちょっとずつきつくなり始めてた。
あれよあれよというまに頼りにしていたメンバー2人も辞めていった。
半年間、頑張ってみたけれど、ちょっとずつ無理をしていたのかな。
だから、こんなことになっちゃったのかな。
今、冷静に振り返るとそう思う。
でもね、だからと言ってこんな体調を崩す原因になるほどのパワハラがあったわけでも無いし、私は比較的うまくコミュニケーションをとっていけていたほうだと思う。
だから、短絡的に彼のせいだとは思えない。もっと、本質的な仕事の内容や、キャリアのありようや、自分の能力の限界や、組織とのミスマッチや、そういう複合的な要因が大きなストレッサーになったんだ。おそらく。
まだうまく言語化はできていないけれど。

話は変わって昔ながらの親友と話をした。
調子は悪い、とはラインでは伝えていたが、そこまで深く話をしていたわけではない。初めてこれまでの経緯や胸の内を明かした。
びっくりした。心配して涙を流したのだ。彼女。

小学4年生から付き合いのある彼女。30年以上の付き合い。
自分のために涙を流してくれる人がいるなんて。家族以外で。

うつで死にたいと思っていた自分に届けてあげたい。少なくとも私のことを思ってくれてる人は周りにいるのだった。



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