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soft bipolar?

11月8日心療内科受診。
先生にハイな状態を収まったことを報告する。「今後もし10年後などに同じように抑うつ状態になったとき、抗うつ剤ではない薬のほうが良いかもしれません。私が担当するとは限らないので、覚えておいてください。」といわれる。ん?と思って聞いてみると、今回の一連のハイになった状態は双極性障害の症状の一つに該当するものであり、可能性を否定できないということ。もしその場合、薬の第一選択が変わってくる可能性があることを(よりソフトな言葉で)説明された。

先生、私はもう少しEvidence Basedの説明を望むのですが。

とちょっと詳しく聞いてみると、Soft Bipolarに該当するらしい。Soft Bipolar?ということでより詳しく調べてみると、双極性II型に類推するものかな。Traditionalな双極性障害I型とは異なる症状を示すものみたい。
Bipolar Spectrumという言葉の表現もあるので、Bipolarの定義づけはとても難しいのだろう。
診断基準は諸説あるようで、そのうちの一つには私はバッチリ当てはまった。詳しい友人に聞いてみると、米国の診断基準にあてはめてみると必ずしも該当するとは言えないが、medication inducedの場合もあるのかもね、とのコメント。
精神科の分野は難しいんだな、この病状の定義というのが。

とにもかくにも、先生の見立てではあの「ハイ」な状態はやはり常軌を逸脱した状態だったということで、私もその先生の見立てには賛成だ。
急に眠れなくなるくらい興奮する、何かをせずにはいられない、幸せで幸せでどうしようもなくなる、など。
「ちょっとおかしいんじゃない?」と客観視できてよかった。自分をほめたい気持ち。

SSRI1錠に戻したいま、症状はなくなったので、しばらくこのままの服薬を続けることを言い渡される。と同時に、12月の復職はどうでしょうか、と聞かれた。先生に初めて、退職の意思があることを伝える。
このまま戻っても職場環境や職務内容が大きく変わることは見込めないこと、鬱状態に戻るのを何よりも恐れていることも伝えた。
転職の意思もあるが、まずは1年くらいゆっくりしてみたいことも。

先生はとてもそれには反対なようだった。「損をする」という言葉を使ってもいた。まず復職して働いてみて、2度目の休職になったら次は辞めるという選択肢でも遅くはないのではないかともいわれた。

うーん、でも退職の意思は固まってしまったのだ。今回の件で。というより、ずっと退職したい転職したいと言い続けた口だけの私が、ようやく行動に移すきっかけを今回の件で得たのだ。これで行動に移さなかったら、私は定年退職までこの職場に居続けるということになる。
今の職場を去る。後は、すぐ転職するか、それともサバティカルの時間を設けるか、その二択なのだ、私の中で。

先生のアドバイスは、うつ状態の患者にかける一般化されたものなのであろう。それは正しい。でも私は違う。

それを先生にわかってもらう必要性はない。けれども先生のその言葉の背景を十分に理解したうえで私としてちゃんと説明ができる形にしたい。

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