いまさらきけない発達障害③ASDについて
ASDは、日常生活に支障をきたすレベルでうまく人とかかわれない障害です。
ASDは、人とのかかわり方によって「孤立型」、「受動型」、「積極奇異型」、「尊大型」、「大仰型」の5つのタイプに分けられます。
以前は自閉症という診断をされていました。自閉症の中でも知的発達の遅れのない(IQ70以上)場合はアスペルガー症候群と言われていましたが、診断基準や障害の名前が変わり、「アスペルガー症候群」という障害は無くなりました。知的発達の遅れのない自閉症の中でも症状に個人差があるため、現在は「自閉症スペクトラム障害」と診断されています。
【ASDの代表的な特性】
・空気が読めない。
・人の気持ちがわからない。
・こだわりが強い。
・融通が利かない
・臨機応変な対応ができない。
・気持ちの切り替えが苦手。
・文脈から推測するのが苦手。
・曖昧な表現が苦手。
・明るい場所や大きな音が苦手。
・服のタグが肌に触れる感覚を非常に嫌がる。
・冬なのに半袖を着るなど、気温と服装が合っていない。
【ASDの「孤立型」の代表的な特性】
・他の人とかかわろうとせず、自分の世界に入り込む。
・興味があることや好きなことに没頭しすぎる。
・服や食べ物の偏りが大きい。
・出かける前の準備の手順や物を置く場所などへのこだわりが強い。
【ASDの「孤立型」の長所】
・1つのことへの集中力が高い。
・意志が強く、周りに流されない。
【ASDの「受動型」の代表的な特性】
・自分の考えをもったり、意見したりすることが苦手なため、おとなしい。
・人の意見に流されやすい。イエスマン。
・利用されやすい。
【ASDの「受動型」の長所】
・意見の食い違いなどからけんかやトラブルにはならない。
・静かで落ち着いている。
ASDの人は自分の興味がある分野について非常に専門的な知識をもっている人が多いです。その知識を生かすことのできる環境に身を置くことができると、大活躍できるのではないかと思います。
※特性は個人差があります。このような特性があるからASDというわけではありません。心や体の状態によって、誰にでもこのような症状がでることもあります。
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