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ちょっとした喜び 〜お茶編〜

この前、出かけた帰りにちょっとほっこりしようと思って入ったカフェが、お茶専門のカフェだった。普段はコーヒーやラテを飲むことが多いけど、もちろんお茶も大好きなため、どんな感じなんやろうとわくわく。

そして、小腹も空いてるし、これはぜんざいセットやなと注文すると、「お時間かかりますがよろしいですか?」と一言。もちろん、待っとるでと思いながら、「はい。大丈夫です。ぜんざい(に時間がかかるん)ですか?」と聞いたら、「お茶です」という答え。そやった。ここはお茶専門店。とやかく言わず、黙って本でも読んでまっとこう。

と、20分ほど経ったときに、お茶が運ばれきた。私が頼んだのは「茎ほうじ茶」。急須とセットで運ばれてきたお茶っ葉は「今、少しフライパンで炒ってきました」という言葉とともに、香ばし香りが漂う。う~ん、いいね!とすぐにでも飲みたい衝動を抑え、お姉さんの説明を聞く。「最初はお湯を通してすぐくらいが飲み頃です。2煎目は30秒ほど蒸らしてから、湯飲みにお入れください。3煎目は1分ほど蒸らしてから、飲まれると美味しくいただけます。では、最初の一杯目はこちらでお入れいたしますね。」とポットから急須へお湯を注ぎ、そのまますぐに湯飲みに入れられた、「茎ほうじ茶」

ひと口飲んで、うなってしまった。

「ぬぁ~。。。美味しい。。。。」

なんて言っていいのやら。表現力のなさすぎる私がこれ以上の言葉がみつからない。でも、間違いなく今まで飲んできたお茶の中で、1番美味しい。お腹が空いていて、すぐにでもぜんざいを食べたかった気持ちが吹っ飛ぶ美味しさ。この「茎ほうじ茶」にしっかりと味があって、胃まで伝わって、なんとも言われぬ満足感。極上としか言いようのない優しくて、ほんのり甘くて体に染みこむこの美味しさ。束の間、ぜんざいを忘れて、目の前の静岡産の「茎ほうじ茶」に全集中だw。1杯目を飲み終わるころには、美味しさのあまり、しばし方針状態。なに、この店。お茶が美味しすぎる。他のも飲みたいかも!

と、勝手にメニューに手が伸びる。深蒸し煎茶や、釜炒り玉緑茶。名前からして気になるやん。と見ているところに、「お茶インストラクターがおります」の文字。「お茶インストラクター?!」。ワインソムリエみたいなものだろうか。。葉っぱの煎り時間や、お湯の温度、蒸らす時間、そしてそこにかける愛情。。茶葉の良し悪しも絶対あるやろけど、その葉っぱを最上級にするために、ひと手間かける時間や愛情がより一層美味しいものにしているのは間違いない。と体に染みわたるお茶を飲んでつくづく思った。

コーヒーでもワインでもなんでも、そこにかけるひと手間や、愛情は間違いなく味を変化させるんやな~と一人一人のお客様と対話し、丁寧に愛おしくお茶を淹れているお姉さんをみて感じた。

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そして、ひと段落着いて、ぜんざいを平らげて改めて思う。

「ぜんざいよりも美味しいお茶」と。

言わずもがな、ぜんざいももちろん美味しかったんですよ。あずきが好きな私は、冬場の期間限定でぜんざいセットをみつけると必ず頼むんですよ。そんな、ぜんざいセットを食べてきて、人生で初めて、ぜんざいよりも美味しいお茶に出逢えた1日。今度はどんなお茶に出逢えるのだろう。

お姉さん、素敵な時間をありがとう。




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