優秀な人材を企業間で紹介し合う“シェアードタレント”
こんにちは、「青春」と「愛」を軸に、採用マーケティング支援を行なっているHeaRです!
突然ですが、みなさん“シェアードタレント”についてご存知でしょうか?
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、
シェアードタレント(シェアードタレントネットワーク)※1)とは、
最終選考に残ったが、給与やなにかしらの条件が合わないなど何らかの理由で採用に至らなかった、候補者のことを他社に共有したり、紹介する制度のことです。
「本当は一緒に働きたいが、候補者にマッチするポジションがなかった」
「採用を見送った候補者の今後を応援したい。良い会社に出会ってほしい」
という思いから、日本でも注目されるようになってきました。
そこで今回はシェアードタレントのメリットや具体的な方法についてご紹介します。
シェアードタレントのメリット
採用をしている企業は、他の企業による最終選考に残った優秀な候補者をそのまま紹介を受けることができるため、書類審査や1次面接を省き、選考のリードタイムの縮小が可能となり、コストを削減することもできます。
紹介する側の企業にとっては、不採用通知は行うものの、ほかの就職先を見つける機会を提供できるます。そのことにより候補者は「この企業では不採用になったけど、次の就職先のことまで考えてくれて嬉しい」思い、結果的にCX(=候補者体験)の向上に繋がるのです。
たとえお見送り通知をしても、候補者としてはやや落ち込んでしまうので、このように「うちではマッチするポジションを提供できないけど、A社ならマッチするポジションがあると思います」と掛け合ってくれると単純な不採用連絡よりもCXは断然向上するのです。それに加え候補者としても、書類審査や一次面接が場合によっては省かれるので、就職活動がしやすくなります。
このように3者にとってメリットがあるのです。
シェアードタレント実践編
今日本でもシェアードタレントのプラットフォームが出来てはいますが、
「自社でやってみたい!」という方も多いですし、スキルよりもカルチャーフィットを重視したい企業は以下のポイントを抑えてタレントシェアをすると良いでしょう。
①人事同士のつながりを増やす
企業間でタレントをシェアするには、それを繋げてくれる人事の方が必須になります。人事や採用担当者、あるいは経営者とのコネクションを持ちながらお互いに人材をシェアすることについて話し合えるようにしましょう。
また、日頃からの発信や企業としての認知を高めて置くことも重要です。
候補者のことを次どの企業に紹介しようか考えたときに候補として上がりやすいという利点があります。特に人事の方でTwitterをやっていないという方は少ないので、Twitterを活用していくこともオススメします。
Twitterの活用方法や採用に繋げるTipsはこちらを参考にしてみてください。
②採用ピッチ資料を共有/公開する
採用ピッチ資料は会社説明やメンバー紹介が載っており、いわば“カジュアル面談”としての役割があります。なのでオフラインでのカジュアル面談が不要となり、意欲がある程度ある人だけが面接にくるのです。
採用ピッチ資料を共有することで、紹介する企業が候補者に渡し候補者としては「紹介を受けたからとりあえず面接行ってみるか」ではなくなり、企業のことをしっかり理解した上で面接を受けるので、ある程度ミスマッチを防ぐことが出来ます。
③ペルソナやMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)を共有する
優秀な人材だからとりあえず紹介しよう!では相互の時間的コストなどが無駄にかかってしまいます。事前にペルソナやMVVを共有して置くことで、面接時から「この人はあの会社なら合いそう!」とわかります。そのほうが候補者にとっても自分と合う企業をいち早く見つけることが可能となります。
まとめ
ミスマッチを防いだり、優秀な人材を紹介しあえるといった利点のあるシェアードタレントですが、まだ日本ではほとんど普及していません。
ただ人材確保が困難な時代だからこそ、人事同士のつながりを持ち、互いにタレントをプールしつつ紹介しあえると候補者も紹介する企業、紹介される企業の3者にとって良い施策となります。
自社で不採用になったからと落ち込むことなく、次に繋げられるようにしていきましょう!
■参考文献
(※1)HRdailyadvisor,「Shared Talent Pools: A Win-Win for Both Businesses and Talent」, 2016年8月16日<https://hrdailyadvisor.blr.com/2016/08/15/shared-talent-pools-win-win-businesses-talent/>
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