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【#受験】受験生のメンタルの前に、お母さんのメンタル

こんにちは、健康マネジメントスクール水野

雅浩です。今までの「受験対策」には、学力対策に偏り「健康対策」という視点が抜けていました。

11月に発売する本は、「受験に勝つ!子供の頭が良くなる健康習慣」という視点で準備を進めています。

この本では、健康習慣全体を100%カバーする、というよりも効果の出やすい、食事と睡眠に絞り込み「ここだけ外さなければ大丈夫」「これだけは、避けたほうがいい」というポイントにギュッと絞り込み実行しやすい内容を心がけました。ただ、読み進める中で、ひとつ注意してほしい点があります。

「そうは言っても、うちは、夫婦共働きなんだから、こんな理想的な食事はできない」「うちは、塾が遠いから送り迎えも車でしている。家に帰ってから晩ごはんだから遅い時間になってしまう」などなど、様々な思いに駆られることでしょう。

その時に、思い出してほしい言葉があります。

それは、「健康のグラデーション」と「リカバリー」という考え方です。「健康」と「不健康」の間にはグラデーションがあります。


グラデーション

ファーストフードやカップラーメンなどはたしかに、不健康なものです。

また、冷凍食品は、スーパーのお惣菜は、塩分が多いのも事実です。

しかし、絶対に食べてはいけないというわけではありません。食べてもOK。ただ、「リカバリーしよう」と考えて、次の一週間かけて少しずつ、健康に寄せた食事を選択していく。健康に良いもので、不健康な食事を帳消しにしていく、という考え方が大切です。

本書を執筆する上で、受験生を持つ保護者に取材させて頂きました。
その中で痛感したのが、保護者も本当にお忙しい。

さらに、社会状況の変化も激しく、突然の在宅学習、オンライン授業化、親の在宅ワークなど、家族全体にストレスもかかっています。

そんな中で、大切なことは、100%を目指さないこと。


2人の受験生を持つ母である、私の高校時代の同級生に取材しました。

取材が終わった後、次のようなメッセージが届きました。

「子供の健康も大切だけど、お母さん(お父さん)の『心の健康』も大切だと思うんだよね」

これは、受験生がよりパフォーマンスを発揮するようにと、保護者向けにはりきって健康習慣の本を書きすすめる私を諌める言葉でした。

私は、頭を大きなハンマーでゴンと、叩かれた思いでした。

全くその通りなのです。

冷凍食品よりも、手作りのほうがよいに決まっている、でも、ヘトヘトでできない。
スーパーのお惣菜よりも、手料理のほうがよいに決まっている、でも、時間がない。
朝は菓子パンよりも、納豆ご飯のほうがよいのは分かっている、でも、仕事で、子供よりも早く家を出ないといけない。

いろんな事情があります。

その中で、「子供に健康なものを食べさせないと」と、完璧を目指しても長続きはしません。
逆に、お母さん(お父さん)の心の余裕がなくなり、メンタルがやられてしまいます。

子供を健康にするには、まずは、親がココロもカラダも健康であることが大前提です。

手を抜くときは、手を抜く。
そして、後日、本書で紹介するような食事を少しずつ加えて、一週間をかけてリカバリーしていく。

健康習慣や予防医学の専門家である私でさえ、100%の理想の食事はできません。

健康のグラデーションを一気にではなく、少しずつ、健康な方に「寄せていく」という心構えでいきましょう。


健康マネジメントスクール代表。予防医学の専門家。ビジネスパーソン/受験生に向けて「パフォーマンスをあげる健康マネジメント」をテーマに講師・執筆。著書『グローバルで勝つ!30代の太らない疲れない7つの習慣』はアマゾン総合1位。『睡眠力』は健康ランキング1位。中央大学法学部卒業後、介護事業の全国展開、香港でのレストラン事業、大手サプリメントメーカーでの商品開発の責任者を経験。「予防医学」「栄養学」「行動変容ヘルスコミュニケーション」を理論と実地で体系的に学ぶ。現在は、トヨタグループ、富士通、中外製薬、岩手銀行など大手企業を中心にビジネスパーソン向けに仕事のパフォーマンスをあげる健康マネジメントの講座を実施。行政では鳥取県、宮崎県、岩手県などで健康経営の導入講座。教育機関では台湾大学・進学塾で受験生・保護者向けに「受験に勝つ、本番力をあげる睡眠力」「頭がよくなる食事力」をテーマとした連続セミナーを行っている。講義では分かりやすくすぐに実践できる内容と満足度97.6%の高評価を得ている。


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