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お疲れさまです。
本日は2003年7月24日(月)です。

さて、今日は脂質のお話。

みなさん、脂質って嫌いですよね?(笑
なんとなくイメージで(笑
だって字が「脂」だから><
脂肪の「脂」と同じ字だから><

そしてちょっと勉強した人なら、脂肪って9kcal/gやから、太りやすいよねーってなります。

脂質って本当に太りやすい栄養素なのでしょうか?

では見ていきましょう。

│脂質(Fat)

脂質は、1g当たり9kcalのエネルギーを持つため、少量で多くのエネルギーを作り出す、効率の良いエネルギー源です。

高エネルギーのため、長時間の運動では重要な栄養素ですが、減量で体脂肪を減らすためには摂取量をコントロールするべき栄養素と言えます。

脂質はエネルギー源となる他、細胞膜やホルモンを構成したり脂溶性ビタミンの吸収を助けたり、エネルギー源として利用されなかった余剰な分は体脂肪として蓄えられ、貯蔵エネルギーとして体の保温に役立ったりしています。

脂質が食べ物を通してからだに入ると、主に小腸で消化されます。種類ごとに異なるプロセスを経て、エネルギー源になったりホルモンのような物質の原料になったりします。

脂質には、中性脂肪、リン脂質、リポたんぱく質、脂肪酸、コレステロールなどさまざまな種類があり、それらの総称です。
その多くは中性脂肪として存在します。
脂質を構成している成分である「脂肪酸」には、大きく分けると「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」があり、それぞれに性質が異なります。

不飽和脂肪酸は「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分類され、「一価不飽和脂肪酸」は「n-9系不飽和脂肪酸」があり、多価不飽和脂肪酸はさらに「n-6系不飽和脂肪酸」と「n-3系不飽和脂肪酸」に分けられます。

飽和脂肪酸は体内で合成することができますが、不飽和脂肪酸のうちの多価不飽和脂肪酸は体内では合成できないため、食べ物からの摂取が必要です。

飽和脂肪酸を摂り過ぎると悪玉コレステロールの血中濃度を上昇させることが知られていますが、多価不飽和脂肪酸には対照的な作用、つまり悪玉コレステロールを低下させる作用があります。

飽和脂肪酸は主に肉類や乳製品などの動物性脂肪に、多価不飽和脂肪酸は青魚や植物油などに含まれています。

n-6系不飽和脂肪酸を多く含む食品は、大豆油やコーン油、サフラワー油、ぶどう油、ひまわり油などの植物油です。

n-6系不飽和脂肪酸は、コレステロール値を下げ、LDL(悪玉)コレステロールだけでなく、HDL(善玉)コレステロールも減少させてしまうため摂りすぎには注意が必要です。また摂りすぎによって、アトピーなどのアレルギー疾患の悪化や動脈硬化のリスクもあると言われています。

n-3系不飽和脂肪酸を多く含む食品は、マグロやサバ、鮭、サンマ、鮎などの魚です。
魚類以外では、えごま油やアマニ油といった植物油にも多く含まれています。

n-3系不飽和脂肪酸は、中性脂肪(血中)を減らし、血栓予防や不整脈を防止など、生活習慣病予防に効果があるとされております。不足すると集中力低下や皮膚炎などが起こりやすくなります。

n-9系不飽和脂肪酸を多く含む食品は、オリーブオイル、ココナッツオイル、アボカドオイル、青魚、ナッツ類、アボカドなどです。

n-9系不飽和脂肪酸は、動脈硬化や高血圧の予防に効果があり、冠動脈性心疾患のリスク低減効果が期待できるとされております。また、腸の働きを活性化し、便秘予防にも効果があるとされております。

なお、n-6系不飽和脂肪酸が含むリノール酸やアラキドン酸は、日常的に摂取する食品にも含まれております。
さらにリノール酸は、揚げ物・洋菓子類・菓子パン・ラーメン・カレー等の加工食品に使われる、「見えない油」と呼ばれる植物油や植物油脂類に含まれていることも多いため、意識せずに過剰に摂っている危険性があると言われています。

日本植物油協会の調べでは、日本人が摂取するn-6系脂肪酸のほとんどはリノール酸だそうです。

そのため、n-3系不飽和脂肪酸およびn-9系不飽和脂肪酸を多く含む食品を積極的に摂ることが必要だと考えられます。

今日はここまで。
ありがとうございました~❤

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