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心臓リハビリテーションとは
私はこれまで急性期病院で心臓リハビリに携わらせていただいておりました
2007年に超高齢社会を迎えたわが国において、心疾患は悪性新生物(癌)に次いで、多くの割合を占める死因第2位となっております
2025年には65歳以上の人口が30.3%を超えると推察されており、これを医療・介護保険分野において”2025年問題”呼んでおり、医療界隈はさらにひっ迫していくことが考えられます。
そして、社会の高齢化に伴い心疾患患者様も増加していくだろうと言われており、私たちは来るべき心疾患のパンデミックに備えていく必要があり、予め予防的な介入を推し進めていく必要があると考えております。
そこで、今回は心臓リハビリテーションについてご紹介しようと思います!
みなさんは”リハビリテーション”という言葉を聞いたことがありますでしょうか。最近ではドラマや漫画などでも取り上げられるようになり、私たちの生活に身近な存在になってきたような気がします。
リハビリテーションとは語源はラテン語で「再びできるようになる」などといった意味があります。そして、世界的な定義としては
「能力低下やその状態を改善し、障がい者の社会的統合を達成するためのあらゆる手段を含む」
とWHO(世界保健機構)にて定義付けされております。
現在、日本で行われているリハビリテーションは疾患別リハビリテーションという括りで分けられており、脳卒中リハ、運動器リハ、心臓リハ、呼吸リハ、がんリハなどといった分野が存在します。(下図)
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今回のテーマである心臓リハビリテーションはその中の1つであり、
自分たちセラピストの仕事は以下になります。
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「あれ?リハビリって運動をすることじゃないの?」
と思った方もいるとは思いますが、リハビリにおいて運動(運動療法)は機能改善や疾病予防のための1つの手段にすぎません。
近年では、医師や看護師などと共同して行う包括的な患者指導や、疾病管理の重要性が高まりつつもあります。
ですので、リハビリといっても、ただ運動をするだけではなく、患者様の行動変容や自己管理能力の向上のサポートをしていくことが、私たちリハスタッフの役割なのです。
以上が、心臓リハビリテーションに関する概要でした!
今後も、心臓リハビリテーションに関する記事も書いていこうと思いますので、ご興味があれば是非フォローをお願い致します。
それでは、また次回お会いしましょう!