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kokoro

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医療現場のリアルを公開。突然の事故や病気による障害、余命宣告をされた患者さんたちの言葉から教えられる人生や命についてを語っています。
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#人生観

余命1ヶ月のこの人と私の間に流れる時間

「あーこの人は余命1ヶ月とさっき医師から告げられたんだったな。」 今は昔、私の目の前にいる担当患者さんは、家族に向けて遺書を書いている。 そんな大切な時に、「リハビリを一緒にしよう」と病室にきてしまった。 余命1ヶ月のこの人は、看護師さんから借りたバインダーに真っ白なコピー用紙を挟んで何と書こうとしていたのだろう。 確か子供はまだ私と同じくらいの年齢だったな。 「失敗した・・・もう少し時間をあけてくれば良かった」と思っていたその時、この人は「お、来たか。やるか。」と

「知ったかぶり人間」が人生を楽しむ方法

ちょっと知っているだけなのにあたかも全て知っているような気分になってはいないですか? 私もみんなも知ったかぶり人間です。知ったかぶりでいるとその先のことをもっと知ろうという気がおきません。 だから「毎日がつまらない」「平凡な毎日」になるのです。 現状を変えたいと思っている人は、まず自分が「知ったかぶり人間」だと認めることから始めましょう。そこから人生はもっと前に進み始めます。 私も「知ったかぶり人間」の1人私は医療従事者なので、医療のことは多少はわかります。 でも私

私の「手」は誰かとつながっている

この手をみると私は「命のつながり」を感じる。 私の両手の人差し指と小指は関節が1つずつない。これは母親の家系からの遺伝だ。そしてこの手は私の子供にも遺伝した。 血のなせる技、命がつながっている証拠だ。 だから私はこの手が好きだ。 今、アメリカでは黒人差別がまたヒートアップしている。 これだけ多様性、個性が尊重される世の中になったとは言え、偏見、差別の問題は根深い。終わらない戦争、内戦、いじめ・自殺の歴史がそれを教えてくれる。 いったい、いつまで続くというのだろうか