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食べ物の価格上昇が止まらないのに、止まるアレ
ここ最近野菜が高い。
スーパーでキャベツを買おうとすると
1玉400円以上の値段が書かれているではないか。
キャベツを使った料理を献立に考えていたが、
この値段ではとても使えない。
安い時には1玉100円近い時もあるので
そこから思うと4倍ほどである。
大根もレタスもブロッコリーも
野菜は軒並みどれも高い値段が付けられていた。
値段の高騰は野菜だけではない。
以前はもやしのようにコストが変わりにくい食材と
思われてきたキノコ類の値段も
最近とても上がっている。
我が家でよく使用するブナシメジは感覚的には
以前の1.5倍ほどの値段になっていた。
少し前まで正月野菜などが並んでいたので
あまり値段が上がったことに気付いていなかった。
いつからこんなにも値段が上がったのだろうか。
米も卵も理由があって値上がりした時期があり、
それは一時的なものかと思っていたが、
結局そのまま値段が下がることなく
いまだに高い水準がずっと続いている。
そんな状況なので、最近スーパーに行くと
合計金額を見て「え?そんなに買ったっけ?」と
毎回思ってしまうようになった。
以前、同じようなものを購入していた頃は
概ね3500円前後の金額だった気がするが、
最近では5000円を超えてしまう。
値上げ率にして実に43%である。
私は以前から必要なものは必要な対価を
支払うべきだと考えてきた。
過度な値下げ競争の中で消費者が安いものを
求める風潮に対して異を唱えてきたが、
それにしてもこの値上がり率は
素直には受け入れがたいものである。
なぜなら、これだけ色んなものが値上がりする中でも
私たちの給与は同じように上がっていないからである。
先日仕事で顧客が茨城県から来社された。
面談の中で人手不足の問題について話をしていた際に
茨城の時給は東京の都心よりも高いという話を
お聞きした。
東京都心よりも給与面で好条件でなければ
働き手がないのだという。
ファミレスのアルバイトでも時給1400円台で
求人募集が貼られているらしい。
確かに人がいないとビジネスは回らないし
人を確保するために利益を削ってでも
人件費を上げなければならないのはわかる。
だが、既存の社員の給料は果たして
同じように上がるのだろうか。
答えは否である。
流動的なアルバイトの人件費が大きく上がる一方で、
既存の社員は従来通りの規定に基づいて
昇給がなされていくだけである。
例えは良くないが、
いい魚を釣るために高いエサを使うものの、
一度釣っていけすに入れた魚には
最低限のエサしか与えないようなものである。
以前に比べてかなり気軽にできるようになったとはいえ、
依然として転職のハードルはアルバイトを変わるほど
気軽なものではない。
しかも、会社に社員として働いていると
退職することは心理的にも会社を裏切るような
罪悪感のような感情が働いてしまう。
結局、そのまま会社に居続けることを選び、
生活は苦しくなっていく。
間もなくすると春闘の話題が報道に出てきて、
企業側も給与アップに応えていると
話題になるのであろうが、
それが私たちの給与にダイレクトに反映されるのは
いつになることかわからない。
ここ最近の色んなものの値上がり、
そして人材確保が難しい状況を考えると、
私達は今の働き方を続けていても
本当にいいものなのだろうかとモヤモヤしてしまう。
仕事は間違いなく大事であるが、
仕事との付き合い方はもう少しライトで
複数付き合うような形がいいような気がしている。
今の仕事は面白いし
自分の創意工夫が形となり市場に出ることは
嬉しくもあるのだが、
それと会社にコミットしすぎる事は
少し違うような気がするのだ。
現時点で私の中でまだどういう形がベストなのか
答えが出ているわけではない。
だが、何気なく行ったスーパーで目の当たりにした
野菜の劇的な値上がりを見ると、
余り悠長に構えている場合でもないと思い始めた。
今年の目標にも一部入れているが、
自分の中での答えを早く出していきたいと思う。
ちなみに冬休み期間中の子供たちの弁当は
ブロッコリーやミニトマトの値上がりによって
色どりを付けるのにかなり苦戦した。
いっそ値段の変動が少ない練り物で
色どり用のなんちゃってブロッコリーや
なんちゃってミニトマトを作ってくれないかと
密かに思っている。