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なぜ続編に大事な人がいないのか?

私はよく洋画を観ている。

通期時間中に観られるように
Amazonからスマホにダウンロードしておき、
電車やバスの中でほぼ毎日観ている。

正確な数はカウントしてみなければならないが、
今年に入ってからかなりの数の映画を観てきた。

そんな見方をしていると、
いわゆる続編になっている映画を観る事が
しばしば出てくる。

例えば名作「天使にラブソングを(Sister Act)」などが
そうである。
続編として「天使にラブソングを2(Sister Act2)」が
発表されており、
それを見ることで再びこの映画の世界を楽しむことが
できるのは1作目のファンとしては嬉しいものである。

だが、そのような続編映画を観ていると
とても不思議なことがしばしば起こるのだ。

それは続編ではなぜか1作目で重要だった人物が
出なくなっていることである。

例えば、先日見たtedという映画は
1作目で主人公であるジョンは
色んな困難を乗り越え、恋人であるロリーと
最後は結ばれるというエンディングであった。

かなり汚い言葉のオンパレードだった映画であったが、
困難を乗り越えてきただけに
ジョンとロリーには幸せになって欲しいという気持ちが
私を含め、多くの視聴者の心に生まれたと思う。

だが、その続編となるted2では
主人公の相方である縫いぐるみのtedは結婚するものの、
主人公のジョンはロリーと離婚したという
設定になっていたのである。

とはいえ、一作目でもジョンとロリーは
一度すれ違って別れるという場面があったので、
もしかすると今回もどこかでロリーが出てきて
最終的には再び結ばれるのではないかと
密かに期待して見始めたが、結果はNoであった。

だが、この話の場合、2作目ではロリーではなく
新たなヒロインが登場するので
新たなヒロインの設定上、
あえてロリーが出てこないようにされたのかもしれない。

しかし、このように納得できないまま
大切な人が出てこないケースもある。

それが「デンジャラスビューティ(Miss Congeniality)」である。

この作品は1作目で主人公であるグレイシーが
FBIの上司であるエリックと最終的に結ばれるという
結末であった。

がさつな女性警察官であるグレイシーが
捜査のためにミスコンに出ると言う突拍子もない設定で
その中でエリックは非常に重要な立ち位置であったと
私は感じていたのだが、
どういうわけか、2作目ではエリックは影すらも登場せず、
前半のシーンでグレイシーと電話で話をするだけで
2人の関係は終わってしまったのである。

この話の場合、2作目でグレイシーの恋愛には
特段触れられるシーンはないし、
1作目同様、捜査の中でぶつかる色々な困難に
エリックのサポートがあってもストーリー的には
何ら問題なさそうに思える。

しかし、なぜか2作目ではエリックの姿は
みられなかったのである。

私は邦画をあまりみないので
このような続編でキャストが変わることが
普通なのかはわからないが、
少なくともアメリカ映画ではしばしば
起こっていることなのであろう。

では一体何が理由なのであろうか。

そう思い、調べてみると
特にハリウッド映画ではギャラの交渉や
俳優のスケジュールの都合、
また、場合によっては俳優の個人的な都合で
続編には一切出ないというケースも
しばしばあるそうである。

当然ながら主役は変えることができないが、
それに準じる重要な役割の俳優が出れないならば
それに合わせて脚本まで変えてしまうらしい。

ある意味、とてもフレキシブルなのが
映画の世界ということでもあるのだろう。

1作目が好きだった人からすれば
少し残念さは感じるものの、
2作目で重要な人が出なくなった理由を
考察してみるのも
映画の楽しみ方なのかもしれない。

これからも映画の視聴はしていくつもりだが、
どんな意外なことが待ち受けているのか
とても気になる今日この頃である。

ちなみに、息子が小さい頃に大好きだったカーズは
1作目で主人公のマックイーンに
大事なことを教えてくれたドックハドソンという
師匠がいた。

だが、2作目ではドックハドソンは死去したという
設定になっており、
個人的にとても残念だと感じた記憶がある。

アニメなので仮に声優の都合だとしても
代役が立てられそうな気がしていたのが、
調べてみると、実際にドックハドソンの声優である
ポール・ニューマン氏が2作目の前に
亡くなられていたらしく、
その代役は誰にもできないということで
アニメの中でのドックも死去したことに
なっていたらしい。

キャスト変更を考慮できないぐらい
その役そのものになりきれる俳優(声優)とは
すごい仕事だと改めて感じさせられた。

カッチャオ!


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