シンプルだけど面白いものを見つけた話
あなたは筒けんというものをご存知だろうか。
”オザケン”とか”ホリケン”みたいな
人のあだ名のような響きではあるが、
もちろんそうではない。
上記の様な感じのモノで、
白いプラスチックの筒にボールが一個あるだけの
めっちゃシンプルなモノ。
私の娘が通うピアノ教室では練習前のアップとして
この筒けんが取り入れられており、
それで初めて私はコレを知った。
一見するとただの筒とボールであるが、
これの何が面白いのか。
そんな風に思われるかもしれない。
だが、これがやってみるととても面白いのだ。
この筒けんの「けん」は何かというと、けん玉の「けん」。
そもそもけん玉は真ん中に出てる
棒のことを「剣」と呼ぶので「けん玉」なので、
厳密にいうとこの「筒けん」は
剣がないのでけん玉ではない。
だが、そんなことは気にせず
けん玉的な要素があるという意味で
この商品は「筒けん」と名付けられたらしい。
これをどのようにに遊ぶかは下記の動画を
覗いてみて頂けるとよくわかる。
けん玉も色んな技があるように
この筒けんもいろんな技とその名前がつけられてて
検定まであるらしい。
だが、この動画だけ見てもイマイチ面白さは
伝わらないだろう。
実際、私は子供の頃にけん玉をしたことがあるし、
大人になって息子が欲しいというので一度購入したが、
大人も子供もすぐにやらなくなってしまい、
今やどこに収納されたのかわからなくなってしまった。
それはなぜか。
難しいからである。
けん玉が得意な方からすれば皿の上に球を乗せるのは
なんてことのないことであるが、
実際それをスムーズにしようとすれば
手だけでなくひざなど全身をうまく使わなければならない。
1回や2回偶然に乗せることならできても、
それを連続的にできるまでには
少なくともかなりの練習量が必要なのだ。
そして、多くの人はその練習量を経ることなく、
「あぁ、自分にはけん玉は合わない」と思い
投げ出してしまう。
私も子供たちも全くこの流れでけん玉に見向きを
しなくなってしまった。
だが、この筒けんは面白いぐらいそのハードルが
下がるような設計にされているのだ。
ボールもコロコロと転がらず、筒の端に乗せたときに
妙なバウンドもしない。
しかもボールの表面には凹凸が刻んであり、
この凹凸の効果により筒に乗せた時にボールが
筒から滑り落ちてしまうようなこともない。
なので、うちの7歳の娘が最初にやった時も、
何となく上手くできる感覚があり、
彼女は毎回この筒けんをできることが
密かな楽しみになっている。
このように最初のハードルを可能な限り下げたことで
けん玉的な要素を残しつつ楽しめるおもちゃが筒けんなのだ。
だが、このようにハードルを下げてしまうと
子供のおもちゃという印象がどうしても付きまとってしまう。
そうなると大人がこれで遊ぶということを
しなくなってしまいそうであるが、
そこでミソになるのが検定制度である。
機構はシンプルで基本技は簡単であるが、
それを組み合わせたり、動きが出てくるとなると
難易度は上がってくる。
そうして程よく高い難易度の技を次々に作り、
検定として自分の技能レベルを見える化することで
大人も楽しめるものになるのだ。
実際、私は毎週娘をピアノ教室に連れていく際に、
娘と一緒にこの筒けんをやっているが、
密かに次週やってみる技を調べて楽しんでいる。
しかも、このボールは転がったり跳ねたりしないように
設計されているので、
狭いスペースで遊ぶ際にもとても向いていて
お子さんがいらっしゃる家庭はもちろんのこと、
たまに親戚の子供が来る家庭や、
子供たちと接するようなお仕事をされている方、
子供連れの親が来るようなお店を経営されている方に
とても向いているおもちゃではないだろうか。
早速我が家でも購入しようとAmazonを見ると
難易度の低い短いほうの筒が品切れ状態であった。
もしかすると私と同じように何かのきっかけで
このおもちゃを知った方が
沢山購入しているのかもしれない。
実店舗などでも売っている商品らしいので、
ぜひ一度購入して試してみてほしい。
百聞は一見如かず。
実際にご自身でやってみると、
私の書いていたことを実感頂けると確信している。