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コーナーの多いコースに突入した

ここ最近疲れているのか妙に眠い。

これまではそんなこともなかったのだが、
夜も夕食が終わって子供たちを風呂に入れて
一通りの家事が終わると
電池が切れたように眠くなってしまう。

その反面子供たちは夏休みに微妙に遅く寝るクセが
ついてしまったらしく、
なかなか寝室に行こうとしない。

そのせいで私は最近一人で寝室に行き
先に眠るという妙な状態になっている。

これだけ眠くなってしまうのには
色んな理由があるのだろうが、
私には明確に思い当たる要因が一つある。

それは仕事で全力を使いすぎているのである。

ここ数か月もの間、私の仕事では
ヘビーな案件が何件も重なっている。

ヘビーな案件となると日々To Doが発生し、
それを整理しながらこなさなくてはならないので、
ここ最近は昼休みもパンをかじりながら仕事をし、
一部仕事を帰路や自宅に持ち帰って
対応するような感じになっていた。

それでも残業は最低限に抑えていたので
家族との時間はこれまでと変わらず
取ることが出来ていたはずなのだが、
前述したように今度は眠気が強くなってしまい
結局家族と一緒に団らんする時間が
取れなくなってしまったのだ。

一般的にワークライフバランスを語る際には
仕事の時間的なことを言うことが多い。

それは間違いではない。

いくら元気でもプライベートに使う時間が
なければ、何もできないからである。

私もこれまでは家族と一緒に過ごす時間を
最大化するためにどのようにすべきかを
全力で考え、行動してきた自負がある。

早朝に起きて朝活をし、
仕事は密度を最大限に高めて
残業を可能な限りしないやり方に
特化してきた。

だが、最近自分の体力のキャパがなんとなく
わかるようになってきた。

すると、困ったことに時間はあっても
体力が残っていないという事象が
最近起こり始めたのである。

このことに気付いた時に最初に見直そうと
考えたのは朝活習慣であった。

私は毎日3時過ぎに起きて朝活をしている。

かれこれ4年ほどこの習慣を続けているので
今になって何かが変わったわけではないのだが、
試しに1~2時間余分に寝ることを
試してみた。

だが、余分に寝てみても結局夜に眠くなることは
全く変わらなかったのである。

余分に寝たところで早く睡魔が襲ってくるのなら
朝活をやめる理由はない。

ではどうすればいいのか。

そう考えた時、ふとこの状況は
長距離走を走ることに似ていると思った。

今の私を長距離走で例えるなら、
一日という長いレースを走り切るのに
私は仕事中にペースを上げすぎ、
結局後半にバテてしまってレースの結果が
悪くなっているようなイメージである。

幾ら体力があるといっても
前半に使いすぎてしまえば当然後半になると
体力のある他の選手に追い抜かれてしまうし、
下手をすればレースを棄権せざるを得なくなる。

ここで大切なのは言うまでもなくペース配分であろう。

マラソンに初挑戦する人がフルマラソンを
走ろうとする際には
十分に余力を持ったペースで走るが、
それと同じように私も一日のゴールを
どこに設けるかを考えながらペース配分が
必要になってきたということなのだ。

正直、30代までは体力には自信があった。

なので時間配分さえ考えていれば
何事も上手くいく気がしていた。

だが、体力は確実に落ちているのだ。

体力が底を尽きないように1日を満足に
走り切るには体力を温存する時間を
作らなくてはならないだろう。

休むことは悪ではなく、最適解。

若く体力のある時には気づけなかったことが
今になって分かった気がする。

もちろんこれ以上体力が落ちないように、
もしくは体力のキャパを増やせるように
何か工夫はしていくつもりだが、
自分の体力残量をしっかり意識した動き方が
今後は必要となってくるだろう。

常にフルアクセルを踏めないことに対する
モヤモヤ感はないこともない。

だが、車ならばコーナーの多い道では
適度なブレーキングをした方が
結果として早く走れるものなのだ。

ある意味40代の人生はストレートではなく
コーナー中心の道に変化してきたと思うと、
この有限な体力を意識したレースも
面白く思えてくるではないか。

今日もどんな曲がり角が来るかはわからないが
スピードを落とすべきところでは
しっかりとブレーキングして、
アクセルを調整していこうと思う。

ちなみに別の目的で自分の一日の行動を
書きだしてみているのだが、
客観的に見ても自分のフルアクセルっぷりに
驚いてしまった。

そりゃ体力もなくなるわけである。


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