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04 古い団地のキッチンもピカピカ!隠れた名品を教えます

前回の記事
築50年以上が経過した古い団地をDIYでリノベーションする「GooDay DANCHI(グッデイ団地)」プロジェクト。壁の塗装の際の養生と下地の準備についてお伝えしました。

GooDay DANCHI Weekendがはじまりました

現在、「グッデイ団地プロジェクト」では名島団地の中の2室をDIYでリノベーションし、プレスへのお披露目の後、ショールームとして団地の入居希望者に公開しています。この取り組みはさまざまな地元メディアで取り上げられました。

RKB「くらしアップデート計画」
TVQ「園芸させてもらえませんか?」
TNC「記者のチカラ」
西日本新聞(有料記事)
Kyushu Live Japan(YouTubeチャンネル)
ほか

リノベーション後の名島団地の一室

メディアの反響はすさまじく、団地の既存の住民の方や、DIYに興味のある方にも一般公開を、との声をいただき、6月から月に一度の内覧会の日「GooDay DANCHI Weekend」をスタートさせました。月の第4週末に開催しています。この「GooDay DANCHI Weekend」に合わせて、ワークショップも開催。ショールームを完成させるにあたって使用した塗料や材料をご紹介し、実際に塗装やDIYリノベーションを体験する機会を提供します。

ワークショップでは実際にDIYリノベーションを体験できる

みんなの困りごと「キッチン掃除」

6月のワークショップのテーマは、「キッチンシンクのお掃除」でした。梅雨に入り、ジメジメした季節がやってきました。暑い夏本番も、もうすぐそこ! ということで、キッチンのシンクだけでもピカピカ、さっぱりな状態で夏を迎えたいと思いますよね?
そこで、ホームセンターで購入できるお掃除に役立つ商品と、その使用方法をお伝えします。

キッチンの水垢汚れに役立つ商品を紹介する

まずは、みなさんご存じの重曹とクエン酸。意外とこの2つの使い分けに悩むことはありませんか?
使い分けの説明の前に、まず知っておきたいのは「中和」という概念です。小学校の理科で習う中和。酸性とアルカリ性が混ざると、お互いの性質を打ち消しあう反応(=中和反応)が起こります。お掃除ではこの中和反応を意図的に起こすことで、汚れが持つ性質が打ち消され、汚れが落としやすくなります。

ホームセンターで売られている重曹、クエン酸、セスキの一例

そこで、本題の重曹とクエン酸に戻ります。クエン酸は「酸」と名がつく通り、酸性の性質を持つ物質です。反対に、重曹にはアルカリ性の性質があります。
そして、キッチンにこびりつく汚れにも酸性のものと、アルカリ性のものがあります。水垢や石けんカスはアルカリ性、油汚れや皮脂汚れは酸性の性質を持ちます。

さあ、ここでもうお分かりですよね? 水垢や石けんカスなどのアルカリ性の汚れには、酸性のクエン酸が効果的です。反対に、油汚れや皮脂汚れにはアルカリ性の重曹が効果を発揮します。つまり、酸性とアルカリ性の中和反応をうまく活用するには、汚れに対して反対の性質を持つ物質を使ってお掃除をするとキレイになるのです。

アルカリ性のお掃除道具には、セスキ炭酸ソーダというものもあります。こちらはセスキの水に溶けやすい性質を利用して、スプレーやウェットティッシュとして使われていることが多いです。

ご自宅の汚れの種類を見極めて、効果的な商品を選びましょう。

これで解決!隠れた名品を紹介

次におすすめするのは、3Mの研磨シートです。薄手のスポンジ状になっている研磨シートで、蛇口などの曲面にもフィットするので、ラクに磨けます。シートは目の粗さが異なる5種類があり、今回は3種類のシートを使用しました。一番粗い「スーパーファイン」は紙やすりなどの番号で言うと、600番に相当します。「ウルトラファイン」は800番、「マイクロファイン」は1200番に相当し、粗い方から順番に使用すれば、水垢だらけのキッチンシンクもツルツルピカピカになります。

3Mの研磨シートを小さくカットしたもの

実はこの、お掃除に大活躍の3Mの研磨シートは、ホームセンターのお掃除道具のコーナーには置いていません。ではどこにあるのかと言うと、紙やすりなどが並ぶ、工具コーナーにあります。よくDIYや日曜大工をする人でないと、あまり足を踏み入れないホームセンターの工具コーナー。実はこんなお宝が眠っていたのです。ぜひ、今度ホームセンターに足を運んだ際には、工具コーナーでお掃除に使える逸材、探してみてください。

研磨シートで磨いたキッチンシンク。ピカピカのシンクに塗料の瓶の鏡像が映っている

もう一つ、名品をご紹介。マーナのつけおき洗いキャップです。シンクに水を溜めて、つけ置き洗いをするための止水キャップです。
こびりついた頑固な汚れにはつけ置き洗いが効果的ですが、換気扇やコンロの五徳など、大きなものは洗い桶には入りきりません。そこでこの止水キャップを使えば、シンク全体に水を溜めることができ、大きなもののつけ置きも簡単です。

シンクに水を溜めるのに役立つ止水キャップ

また、古い団地などでは、下水の配管が経年劣化で傷んでいることが多く、パイプ用の強い洗剤を使用すると、パイプ自体を傷つけてしまうことがあります。そこで、50℃程度のお湯をシンクに溜めて一気に流すことで、パイプの中の油汚れや詰まりなどを洗い流すこともできます。
こちらもホームセンター「グッデイ」で販売している商品です。気になった方はぜひ探してみてください。

次回のGooDay DANCHI Weekend

このように、ホームセンターの店員が持つ「暮らしの知恵」をワークショップ形式でみなさまにご提供する「GooDay DANCHI Weekend」。これから第4土曜日に、名島団地の一般公開内覧会と合わせて開催します。ぜひお近くの方はお立ち寄りください。
次回のテーマは、「遮熱ペイント」です。窓に塗るタイプの塗料で、遮熱、目隠し効果があります。いらなくなったら、水に濡らして剥がすことができるのもポイント。

7月のワークショップでは「遮熱ペイント」をテーマにする

7月27日(土)13時から福岡市東区・名島団地にて開催します。詳細はグッデイにお問い合わせください。