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【本好きの聖地で働く】⑮小規模校での経験

初任校から車で遠ざかること約1時間半の場所に、私は異動しました。

お金も車もあまりなかったので社宅に住み、そこから歩いて通うことにしたんです。

ここでは、小規模校だからこそ多くの生徒と交流することができ、学校図書館のイメージを明るく開けたイメージにできたのでは?と感じています。



生徒との交流

学年団に入り、集会や話し合いに参加していたことで、生徒一人ひとりの顔が分かる!という利点がありました。

先生達とも話す機会が多いので、授業利用で図書館を使ってもらうことも多かったように感じます。

先生たちとのやり取りや生徒との交流をとおして、生徒や先生に学校図書館は開けているというイメージを持ってもらえたことは成果だと思っています。

生徒との交流

図書館が好きな生徒、教室に居づらいと感じている生徒など…さまざまな生徒が学校図書館に足を運んできてくれます。

私はいつでも大歓迎で、授業中はバタバタの事務作業や配架をしていますが、休み時間はなるべく生徒との時間に充てていました。

この時間もすごく楽しいんです。
だいたい、「センセー、聞いてください!」から始まり、愚痴や不満を吐き出すだけ吐き出して教室に帰っていくんです。

ごくまれに、授業中も来てしまう生徒もいましたが…そういう生徒は先生に言ってきたか確認をして、本人に断ってから担任か学年の先生に報告を入れます。
たまに、先生たちの間で迷子になってることもあるので…。

そういう子達は、自分の気持ちが落ち着いたら教室に帰っていきます。
帰らない子は司書室や閲覧室で、気持ちの整理がつくまでゆっくり過ごしてもらいます。

彼らと話すことで、選書の参考になることもたくさんあったのです。

  • 今、生徒がどんなことに興味を持っているのか

  • 生徒がどんな悩みを抱えているのか

  • 高校生に人気の小説や文化はなにか

こういうことは目の前の生徒に聞いたほうが選書の間違いが少なくなります。
世間一般でいわれていることや流行っていることと、目の前の生徒間でのそれがズレていることがあるからです。

相談できる相手

生徒の進路相談に乗ることもしばしば…。
そのことで、那私が先生達に怒られることもありませんでした。

進路相談や家庭、友達関係での悩み相談を受けることもよくありました。
特に深刻そうなものは、本人に了承を取ったり、担任にくれぐれも私から聞いたことは内密に!とお願いしたりして、担任に報告をしていました。

担任の先生がまったく知らないところで動いてしまうと、後々トラブルのもとになってしまうことがあるためです。

私は個人的に、相談できる相手の一人として図書館司書が存在してもいいのかなーと思っています。

先生でもなく親でもなく、友達でもない。
第三者的大人が学校内に一人くらい居た方が、今の子どもたちは生きやすいのかもしれません。

部活動

なぜか部活動にも名前があり、ただ引率も監督もできないので、もう一人先生の名前があります。

私は補助のような役割です。

補助として何をしていたかといいますと、鍵の開け閉めの確認や生徒が部活に来たかどうか、提出書類を顧問の先生と確認したり、出しに行ったり…。
それくらいです。

あとは生徒とワチャワチャしていました。

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