華やかにさえずろう
『トリル』という奏法がある。『tr』と表記されたり、音符の上に音の長さに応じてギザギザした太めの線が書かれていることが多い。両者の併記型もある。イタリア語の『鳥がさえずる』という意味の動詞trillareが語源だそうだ。
一つの音とその二度上の音を細かい間隔で交互に奏でる。そのまま一つの音を演奏するより、ちょっと華やかな感じを出す効果を狙っている、と言えば良いだろうか。
他の楽器でも勿論行うが、クラリネットもトリルをすることがある。ポップス系の曲でも、そうでない曲でも、かなり