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クラリネット諸々

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愛するクラリネットとの関わりあれこれを綴りました。
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記事一覧

生真面目な人々

今まで合計四つの吹奏楽団に所属してきたが、クラリネットパートには概して生真面目な人が多い…

在間 ミツル
2週間前
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正しい努力

K先生にクラリネットを習っていた頃の話である。 「貴女は『歌う』ことが出来ませんねえ。そう…

在間 ミツル
3週間前
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隠れて吹くこと

吹奏楽団のクラリネットパートには、普通複数の吹き手が居る。これは他のパートではなかなかな…

在間 ミツル
1か月前
28

ワルツと吹奏楽

私の周囲の人達限定なのかも知れないが、吹奏楽愛好家は怏々にして『ワルツ』を演奏するのを嫌…

在間 ミツル
1か月前
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夢見るひとときをご一緒に

秋は様々な文化的イベントの多い季節である。『芸術の秋』なんていうほど大袈裟なものではなく…

在間 ミツル
4か月前
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厳しさは優しさ

クラリネットの師匠であるK先生は、私がレッスン中に運指などでもたつく様子を見せると、ふう…

在間 ミツル
4か月前
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苦労を楽しむ

エスクラ(エスクラリネット)を吹くようになって、もう随分経つ。 技術は相変わらず遅々として上達しないけれど、練習していると日々小さな発見や気付きがあって、飽きない。 しかし吹奏楽をやっている仲間同士で 「エスクラやってます」 と自己紹介しようものなら、 「ええ?!大変だねえ」 とか、 「しんどいでしょう?」 などという反応が返ってきがちだ。 エスクラが「大変」な理由は色々あるけど、先ずは音程が取り辛いこと、が挙げられると思う。 ピッコロなんかも同じだと思うけれど、短い楽器と

Kちゃんの大切な楽器

Kちゃんは前に所属していた楽団に数年在籍していた、女子高生である。パートは私と同じ、クラ…

在間 ミツル
5か月前
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LとR

師匠のK先生が 「クラリネットはいい加減な楽器です。どこかの穴を塞いで息を入れさえすれば、…

在間 ミツル
5か月前
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また夏がやってきた

私が初めて吹奏楽コンクールというものが存在するのを知ったのは、遠い昔、小学生の時である。…

在間 ミツル
6か月前
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つい忘れがちなこと

合奏練習をしていると、よく指導の先生に指摘されるのが 「みなさんはワンフレーズが短すぎま…

在間 ミツル
6か月前
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三連符、この悩ましきもの

今回ウチの楽団が選んだ課題曲のクラリネットの譜面には、これでもかというくらい三連符が出て…

在間 ミツル
9か月前
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たかがマーチ、されどマーチ

吹奏楽コンクールの課題曲が決まった。今年はマーチだ。 『マーチだと楽で良い』などという人…

在間 ミツル
9か月前
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楽譜を汚す

前の楽団で一緒だったフルートのSさんは、楽譜に沢山の書き込みをする人だった。 私の楽器(エスクラリネット)はフルートの真横に並ぶことが多い。同じような旋律を奏でることが多いから、お互いの音を聴きやすくする為である。だから自然とお互いの譜面が目に入ってしまう。 Sさんの譜面はそれはそれはカラフルで、苦手な音にはピンクでグルグルと丸がつけてあったり、先生が『ここはもっと歌って下さい』と仰ったフレーズには黄色い蛍光ペンで大きく丸をつけて『うたう!』と書かれていたり・・・まるで中学生