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クラリネット諸々

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愛するクラリネットとの関わりあれこれを綴りました。
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記事一覧

夢見るひとときをご一緒に

秋は様々な文化的イベントの多い季節である。『芸術の秋』なんていうほど大袈裟なものではなく…

在間 ミツル
1か月前
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厳しさは優しさ

クラリネットの師匠であるK先生は、私がレッスン中に運指などでもたつく様子を見せると、ふう…

在間 ミツル
1か月前
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苦労を楽しむ

エスクラ(エスクラリネット)を吹くようになって、もう随分経つ。 技術は相変わらず遅々とし…

在間 ミツル
2か月前
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Kちゃんの大切な楽器

Kちゃんは前に所属していた楽団に数年在籍していた、女子高生である。パートは私と同じ、クラ…

在間 ミツル
2か月前
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LとR

師匠のK先生が 「クラリネットはいい加減な楽器です。どこかの穴を塞いで息を入れさえすれば、…

在間 ミツル
2か月前
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また夏がやってきた

私が初めて吹奏楽コンクールというものが存在するのを知ったのは、遠い昔、小学生の時である。…

在間 ミツル
3か月前
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つい忘れがちなこと

合奏練習をしていると、よく指導の先生に指摘されるのが 「みなさんはワンフレーズが短すぎます」 ということである。 フレーズ、つまり旋律は長く取らねばならない。例えば『ふるさと』(作詞 高野辰之 作曲 岡野貞一)だと、 『兎追いしかの山』 でワンフレーズ、 『小鮒釣りしかの川』 でワンフレーズ、と捉えてもよいが、 『兎追いしかの山 小鮒釣りしかの川』 を一つの塊と捉えた方が、聴いている人に対して説得力がある。 しかし我々素人が演奏すると、どうしても『兎追いし』でぶち千切れてしま

三連符、この悩ましきもの

今回ウチの楽団が選んだ課題曲のクラリネットの譜面には、これでもかというくらい三連符が出て…

在間 ミツル
6か月前
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たかがマーチ、されどマーチ

吹奏楽コンクールの課題曲が決まった。今年はマーチだ。 『マーチだと楽で良い』などという人…

在間 ミツル
6か月前
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楽譜を汚す

前の楽団で一緒だったフルートのSさんは、楽譜に沢山の書き込みをする人だった。 私の楽器(エ…

在間 ミツル
7か月前
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定期演奏会

今日は所属している団の定期演奏会である。だからちょっと忙しい。関東に来てから早いもので三…

在間 ミツル
8か月前
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『好き』のパワー

私は一般的なサイズよりやや小さい手をしている。 普段の生活では何ら問題ないが、楽器を演奏…

在間 ミツル
8か月前
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奏者泣かせ

吹奏楽の曲は一般的に、難易度が上がるとアクロバティックなことをさせられる頻度が高くなる。…

在間 ミツル
9か月前
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どうしても好きになれない

大阪に住んでいる人には阪神ファンが多いだろう。東京に住んでいる人は巨人ファンが、福岡に住んでいる人はホークスファンが多いんだろう。 だけど、そうじゃない人も大勢いる。 同じように、吹奏楽愛好家の多くには愛される曲だろうけど、私にはどうしても好きになれない、いや実を言うと物凄く嫌いな曲がある。 『アフリカン・シンフォニー』(ヴァン・マッコイ作曲)である。 詳しくは知らないが、原曲はディスコミュージックのようだ。吹奏楽版は今でこそ様々なアレンジが出ているが、昔は故岩井直溥先生の