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優先度づけの3つのポイント【自己解決能力の高め方⑤】

前回の「問題解決力を高めるカギは『参照枠』である【自己解決能力の高め方④】」では、問題解決手法の3つの方法のうちの1つ、参照枠について解説しました。

今回は、最後の「優先度付け」について解説していきます。


※前回の記事はこちら


事業投資家の林周平(@HayaShu88)と申します。10社のグループ企業の経営と林経営塾を主催しています。

僕のプロフィールは以下をご覧ください。


優先度付けの方法1:コツは引き算!優先度高を減らす

タスクには必ず優先度があります。

すべてを高優先度にしてしまうと、何から手を付ければいいかわからなくなるため、意思決定権者はタスクを与える側に対して高優先度のタスクを減らしてあげる引き算の考え方を持つべきです。

優先度付けのコツは引き算です。「全部やろう」とすると足し算になってしまいます。

そこで上の方が下の方に対して、高い優先度のタスクを減らしてあげるために、何を引いてあげるかが大事になります。

優先度付けの方法2:全体像を明確にしてチームに共有する

二つ目のコツは全体像を明確にして、チームに共有することです。この部分を怠ると、優先度設計ができません。

現場の方はタスクだけ振られているだけなので、そのタスク一つ一つの優先度の設定がわからない状態です。言われないとわかりません。

意思決定権者は、全体を見ているからタスク優先度の話ができるのです。

前章で触れた、意思決定権者が持つイシュー、現場の方が持つタスクやプロブレムの考え方と同じです。前提としてそもそもそれぞれロールを持っているため、限界があるのです。お互いの役割を理解し合わないといけません。

ありがちなのが、意思決定権者の立場がなんとなく高いから、ただただ従うままであるなどでしょうか。実は「お前の意思決定が弱いから、俺に迷惑かかっとんじゃ」「お前が決めないから動けないんだ」ぐらいのことを現場の方は意思決定権者に対して、ロール的には申し出ても良いのです。

逆にそう言われたほうが、頼られている感じがして上の人にとっては嬉しいはずです。言ってくる人がほぼいないことが常となってしまっていることも多々あります。

ほか、優先度の取捨選択、期限設定に対しコンセンサスが取れていることも重要です。

僕のグループ企業でも、みんな適当に守る気もない期限のタスクをツールに放り込んでいくのが常態化していると思います。それでは全然意味がないです。

前章におけるStarさんの例にもありましたが、自社タスクの期限がどうしても伸び、外部クライアントからの案件が優先されることも同じです。

要は後回しにされるタスクの期限設定が意味を成していないのです。

Starさんの立場で期限設定を成していくのは難しいです。そこで上司が「絶対これをやれ」と言えば、Starさんは指示に従うだけなのでわかりやすいですよね。

もし期限が守れなさそうであれば、ヘルプを出すようになるでしょう。

タスク実行、期限をつくるといった意味づけができる、権力を持った稀有な存在が上司とかリーダーです。その権力をうまく行使、あるいは行使を要請できるような環境づくりのために話し合うなどして、しっかりと関係を築くことが大事かなと思います。

優先度付けの方法3:自分のことは後回しになりがちなので他人を使う

「自分のこと」は後回しになりがちです。

このため、自分のタスクを片付けるためにこそ他人の力を使うことも実は有効です。

例えば、コンサルタントは人の問題を解決することが得意ですが、自分の問題を解決することが苦手だったりする人が結構多いです。

コンサルタントに限らず、そういった各領域に共通すると思います。理由は、自分を客観視することはなかなか難しいためです。

そういう時に人の力を借りても良いのではないでしょうか。経営者に限りませんが、例えば自社ホームページの製作について内心では別に今月中に完成しなくていいと思ってても、それをそのまま言ってしまうと流れてしまうから、もう誰かに任命してしまえば、先程の通り権力がいい形で働きます。

もしくは自分にとってちょっと遅れがちのタスクがあったら、自分に対する良いプレッシャーを持っている相手に渡すことで、いい意味で相互依存の関係が生まれるでしょう。

このように他者に任せることも一つのテクニックだと思います。


※次回の記事はこちら

  • 起業家に求められる問題解決能力とは?【自己解決能力の高め方⑥】


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