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呼吸と2つの動きと90秒ルール

何が自分と向き合い、自分自身になっていく手助けになるかと考えるとき、その一つがヨガだと言える。手軽で簡単に気づきが得られる素晴らしい手段だと思う。自宅でできて専用の道具もいらない。正直、マットさえもなくていい。

ヨガにはいろいろな流派みたいなものがあって、ポーズのとり方もいろいろ。何が正解ということはなくて、ましてやポーズの外形的なものにも正解はない。体の形が十人十色であるように、見た目は全く関係ない。重要なことは、自分の内側に意識を持ってきて、安心感が得られること。そうするための手段として、呼吸だったり、骨の一つ一つだったり、ことばの誘導で自然と意識が内側に向くように記した。

レッツトライ!0. 呼吸、1. まっすぐ立つ、2. 前屈。

きょうは、「続けて」やってみる。

昨日、一昨日と記した2つの動き(ポーズ)は、動き自体ヨガといえばヨガだし、ストレッチの一つといえばそうだろう。でも、決定的な違いはイメージで、そのイメージは、例えば筋肉もりもりの自分、とか柔軟性が増した自分、とかそういうものではなく、ただただ自分の今の呼吸が体の内側を巡っている様子を静かに見つめるだけというシンプルなもの。簡単そうだが、やってみると自分の気の散り様にびっくりするくらい、意識が外に向いていることに気がつく。つまり、外敵から身を守らんとすべく、常に緊張している状態ということだ。

加えて、いま様々な場所から、ないないとNOを突きつけられているような印象を受ける。スーパーでもドラッグストアでも空の棚を見るのは驚かなくなったが、無意識に「欠乏感」が植え付けられていることは否めない。この欠乏感は欲望を生み出し、その欲望は心を乱す。

ヨガではよく亀に例えられる。亀の頭と四肢は五感(目、耳、鼻、舌、皮膚)を現し、頭と四肢を出した亀は外に現れる欲望に執拗に食らいついたとき、その欲望に振り回されてしまう。頭と四肢は甲羅に引き込む、つまり感覚器官を通して感じた思いは内側で味わうことがよいとされる。そうすれば、執着(こだわり)は起こらない。

と、頭でわかっていても、目から耳からのたくさんの情報に知らず知らずのうちに混乱し、それは心に巣くってしまう。だから、意識的に呼吸をする。一日に2万回以上もしている呼吸のうち少しでも。

そして、少し体を動かして伸ばすのであれば、呼吸を続けながら90秒以上そのままじっとしているのがよい。筋膜(筋肉を覆っている膜)を構成するコラーゲンやエラスチンの繊維は、90秒から180秒ほどでやっと自在に形を変え伸びていくからだ。無理に伸ばさなくていい。特に前屈は自分の上半身の重みで自然に伸びていく。つまり、自分に委ねるということ。

呼吸と2つの動きと90秒ルール。簡単、かんたん。

もし、体のどこかに違和感があって、どうすればよいのかなと思っていたら、ぜひコメントをください。ある場所に働きかけることばは一つではありません。どれが自分に響くかは自分ではわからないもの。私の勉強にもなるので、ぜひ。


きょうもすてきな一日でありますように。愛を込めて。





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