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ライターがXで1ヶ月ノウハウを発信してみた結果

こんにちは、インタビューライターの林春花です。
会社員期間も合わせると、ライターとして6年目。いつのまにか新人と言えるキャリアではなくなってしまいました。時が経つの早すぎる。

今回は、そんな6年目の中堅ライターが、Xでライティングなどのノウハウを発信してみた話をお届けします。

ライターギルドblanksさまが主催する「ライターアドベントカレンダー」へ参加記事です。ほかの参加者様の記事は下記よりどうぞ。
【blanks with】ライター Advent Calendar 2023
https://adventar.org/calendars/9037


ノウハウ系ツイートってぶっちゃけうざくない?


そもそも私は、Xのノウハウ系ツイートが苦手だった。たしかに有益なものもあるが、プロフィールに飛べ系のインプレッション稼ぎとか、無駄に危機を煽ったりとか、うざいコンテンツも多い。

ライター界隈に関して言えば、自分すごいアピールがすさまじいなと。当たり前のことをペラペラ語って、それに信者っぽい人たちが共感のコメントを投げる。その図に辟易とした。今から思うと、成功者への嫉妬もあったと思う。ぶっちゃけ、いくつかのアカウントは精神の安定のためにミュートにしている。

そんな私がなぜ、ノウハウを発信するに至ったか。

きっかけは妊娠である。

妊婦になって、仕事量を減らした。特につわりが酷かった時期は、案件をゼロにした。

そうすると何が起こったか。当たり前にしてきたことを、プロセスとして組み込む必要が出てきた。

たとえば推敲。フローとして確立していなくても、なんとなくの流れでクオリティを出せていた。だが仕事をしない期間を一定設けたことで、うまく機能しなくなった。



……まどろっこしい言い方は辞めます。
誤字脱字を見逃したまま提出することが増えてしまいました。

幸いにもクライアントから何か言われることはなかった。でも、私のプライドが許さなかった。質の低い原稿を提出してしまったことに、申し訳無さが募った。

なぜ、ミスが起きたのか。自分なりに考えた結果、「驕り」だという結論に至った。ライター歴もそれなりに長く、お客様から喜ばれる原稿を出してきた自負。それが、過信につながった。妊娠でキャリアの休み期間を置いたことで、慣れとしてなんとかなっていたものが、機能しなくなった。

怖くなった。これから出産で、もっと休みが多くなる。そのたびにクオリティが下がったら、お客様に申し訳が立たない。仕事だってなくなってしまうかもしれない。私の強みだと思っていたものが、崩れ去っていく感覚があった。

自戒コンテンツをつくろう

とりあえず今ある仕事に全力で取り組むしかない。初心に戻って何度も何度も推敲した。すると、ほぼ直しのない原稿が返ってきた。

そして気づいた。

私に必要なのは、初心だ。身についているから、すでにできるからと無視するのではなく、あえて見つめてみる。そして、自戒する。毎回するのはコスパは悪いかもしれないけれど、今の自分には不可欠なことだ。

そしてその初心は、今まで当たり前過ぎて、言語化していないものばかりだった。

「そうだ、私が仕事で大切にしている価値観を言語化してみよう」

自戒するならば、他者に宣言してこそ。どうせなら、収益化もできるXでやってみたらいい。最近は、私の専門である採用広報でもSNSを用いるケースが増えた。今後の仕事にもきっとこの経験は役立つはずだ。

これが、ノウハウコンテンツ嫌いの私が、発信をはじめた経緯である。

ノウハウ投稿から1か月経って

投稿については、思いついたときにするスタンスで一日数回程度。内容はライティング、インタビュー、フリーランス、キャリアなど、私が大事にしている価値観を記録している。自分の自戒コンテンツだけど、やっぱりいいねがつくと嬉しい。あとは夫の惚気とか、なんだかんだプライベートも発信してしまっている。だって夫の自慢したいし。

思わぬ出会いもあった。これからもクオリティを高めていくための仲間が欲しいとツイートしたところ、数件の問い合わせが。出産間近で、今すぐ何もできないにも関わらず反応してくれたこと、すごく嬉しかった。中には私のこれまでのツイートで興味を持ってくれた方も。自戒コンテンツでもだれかのためになっているんだと分かってなんだか照れくさい気持ちになった。

そしてありがたいことにインタビューの問い合わせもいただいた。いずれは集客にもつなげたいな、と妄想していたけれど、まさかこんなにも早く成果が出るなんて。見てくれている人は見てくれているんだと、心から嬉しくなった。

そして一番大事な、自戒の効果について。

たぶん、ある。仕事量が少ないから何とも言えないけれど。言霊になっているとでも言おうか。「自分で言ったこと、ちゃんとできているよね」という厳しい視点が、常に自分自身に向けられている感覚。絶対に妥協してはならないという思いが、より一層強くなった。結果として、今のところ誤字脱字は出ていないし、お客様からの赤も減ってきているように思う。


なんだかんだ、いいものかもしれない

正直、ノウハウの発信は気恥ずかしいし、今だって他の方のコンテンツを読んでネガティブな気持ちになることもある。だって、うざくない?どやどや上から目線で当たり前のことを語るの。

でも、案外やってみるのもいいものだなと思えるようになった。自戒にもなって、誰かの役に立てて、集客もできて、最高じゃん。私のような天の邪鬼なノウハウ嫌いはミュートするし、そもそも気にする必要なんてない。

とまあ、こいつのツイートって結局どんなやねんと思ったらぜひフォローしてあげてください。妊娠中の痔とかどうしようもない話も呟いているのですが、そんなツイートにも応援のいいねをくれるととっても喜びます。





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林春花@価値を引き出すブランディングライター
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