大正スピカ-仁周の第六感-|第7話|儀式
「また人間が、我々を脅しに来た。そのせいで、千年以上、雨の降っていないこの島に、雷が鳴り響いている。我々の手で、彼らを鎮めるときが来たようだ。これから生け贄の儀式を始める!」
3人は、雷が鳴り響く中、木に縛りつけられていた。
「アカマタとクロマタの二手に分かれよ! 血を奪い、大地に、この汚れた魂を封じ込めるのだ!」
赤のお面と黒のお面をつけた住人が一列に並び、何かを唱えながら、少しずつ近づいてくる。
そして、3人を縛りつけている木を取り囲んだ。
長老は、松明に火をつ