大正スピカ-八咫烏の選別-|第7話|滅日
能力を持つ者は成人後、一定の年月を経て、現実世界へ解き放たれる。
表と裏、両方の世界を知り、初めて、世の為人の為になるのだ。
通常、霊能者は、24〜27歳でその分岐点が来る。
これは、算命学でも表されていること。人は、8の倍数、9の倍数で、新たな節目が来る。
つまり、三度目の節目に、能力の分岐点が来るということになるのだ。
神主は、店に入った時から、鈴子がその分岐点にいる人間だと、すぐに分かった。
にもかかわらず、鈴子は見えざる者を迎え入れていたのだ。
神主はす