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『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』ネタバレ感想
1月17日(金)より公開されている『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』を見てきました!
今回は、その感想を自由に書いていきます。
※この記事にはネタバレが含まれます。未視聴の方は閲覧をお控えください。
作品情報
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あらすじ
キミのことを、教えて。
そうすれば、歌がわかるのかもしれない
CDショップで聴いたことのないミクの歌を耳にした星乃一歌。
彼女はモニターに、見たことのない姿の“初音ミク”を見つけ、「ミク!?」と思わず声に出す。
その声に驚いたミクは、一歌と目が合ったものの、ほどなくして消えてしまう。
後日、路上ライブを終えた一歌のスマホに、以前見かけたミクが姿を現す。
寂しそうに俯くミクに、一歌はそっと話を聞いてみると、
“想いの持ち主”たちに歌を届けたいのだが、いくら歌っても、その歌が届かないという。
ライブで多くの人の心に歌を届ける一歌の姿を見て、
彼女のことを知れば自分も“想いの持ち主”たちに歌を届けることが出来るのではと考えたミクは、
一歌のもとにやってきたのだった。
ミクの願いに「私でよければ」と微笑みながら一歌は答え、
初音ミクと少年少女たちの
新たな物語が始まる──。
感想
映画の中身
まず最初に、この映画を見る前に、アプリゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ!feat.初音ミク」内にあるストーリーに関連して物語が進んでいくのですが、プロセカ好きじゃなくともボカロ好き全員に刺さる構成だったなと感じています。
本作では、新しいセカイである"閉ざされた窓のセカイ"の初音ミクが出てきます。そもそも”セカイ”というのは、人々の内に秘められている想いを映し出され作られた空間のことをいい、人々の想いの数だけセカイは存在します。作中では「Untiled」という音のない楽曲を再生することにより、セカイに入ることができたりします(詳しくはゲーム内のストーリーを参照)。
新しいセカイのミクさん、なんだかダークな雰囲気ですごくかわいらしい…。ニーゴのダークさとはこれまた違うような…、独特な雰囲気を纏っている感じですね。
ミクさんは想いの持ち主たちに本当の想いに気づいてもらうべく、自らの歌声で必死に訴えかけます。しかし、その声はただのノイズとして変換され、想いは届きません。
そんなミクさんが住まう「閉ざされた窓のセカイ」とは、様々な想いの持ち主たちの想いでできているセカイです。作中では説明がなかったけれど、セカイにある窓=想いということなのかなと解釈しています。
そんな窓のセカイですが、ミクの歌が持ち主たちに届かないため、持ち主たちの”負の想い”が溢れそうになってしまっていました。
そしてその負の想いがついに限界を迎え溢れ出してしまって、ほかのセカイや現実世界にまでも影響を与えてしまいます。
ここのシーンは、映画館だからこその迫力がありました…。
「想いが届けられなかったから負の想いが増大してしまった」…ということは、想いを届けることができたら負の想いを抑え込めるのでは…???
これはまさかの展開でしたね。
ミクが訴えかける際に歌っていた”未完成の歌”を代わりに完成させ、ライブや配信で広く聴いてもらうことで想いを届ける。めちゃくちゃ良い展開。しかも、それは5つのユニットがそれぞれ作るため、歌の完成形も5通りあるという。その曲たちは、それぞれのユニットの特色をよく示しているものでしたね!
そしてライブシーン!ここはもう最高だった…!!
ゲーム内でのバーチャルライブというものがあり、そちらも最高なんですが、アニメでライブシーンを描かれるとやっぱり全然違う良さがありましたね…!
楽曲
そして、今回の映画では、書き下ろし楽曲が多数あったり、楽曲・MV協力で多数のクリエイターさんが関わっていました。
<書き下ろし楽曲>
・「ファイアダンス(Vivid BAD SQUAD)」
・「そこに在る、光。(25時、ナイトコードで。)」
・「FUN!!(MORE MORE JUMP!)」
・「スマイル*シンフォニー(ワンダーライズ×ショータイム)」
・「SToRY(Leo/need)」
・「ハローセカイ(バーチャルシンガー)」
<OP>
・「はじまりの未来(初音ミク)」
<ED>
・「Worlders(ALL Unit)」
これら6つの書き下ろし楽曲は、前述したようにそれぞれのユニットが、閉ざされた窓のセカイのミクの未完成の歌を、ミクの想いが伝わるように完成させた形です。これらの楽曲には、それぞれのユニットごとの良さや特徴が込められていると感じます。はっきり言って最高です。
そして、OP曲の「はじまりの未来」とED曲の「Worlders」。
「はじまりの未来」は、昔ながらのボカロ曲という雰囲気を感じます。シンプルながらも、ミクの想いがしっかりと込められた楽曲です。映画を見る前と見た後でこの曲を聞いてみると、「この歌詞、こういう意味だったんだな」と理解できる箇所があるかもしれません。
そして、「Worlders」。この曲が映画最後に流れたとき、涙が出そうになりました。エンディングロールで多数の関係者の名前が出てくる中、映画の集大成となるこの楽曲が流れてきて、ボカロ創世期のころからたくさんの人たちが、それぞれの想いを持ちながら曲を作り投稿し続けたからこそ、初音ミク、もといボーカロイドというコンテンツが現在でも新しい文化として盛り上がり続けてるんだなと。そんなことを思いながら、映画の余韻に浸っていました。
プロセカの映画、本当に最高でした。これからも「プロセカ」含め、ボーカロイド界隈全体を応援し続けたいと、改めて思いました。
ちなみに、映画を観に行った人には、特典としてシリアルコードが配られ、それをプロセカ公式ストアに入力すると、下の写真のようなセカイにゲーム内で行けます。
まるで自分自身が映画のセカイに入り込んだような気持ちになれますね!ミクの話を聞いたりできるので、映画を見に行った人はシリアルコードの入力をお忘れなく!
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映画自体はまだ公開されているので、興味のある方はぜひ!!見に行ってください!!
映画公式サイト
「プロセカ」ゲーム公式サイト
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©「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」製作委員会