【読書感想】自閉症の僕が生きていく風景
東田直樹さんの新刊(と言ってもこれは既刊本を改題して再度出版されたもののようです)を読みました。
これまでに何冊も彼の本を読みまして、けっこう内容が重複しているところも多いのですが、いつも気になるのが「奇声」のことです。
東田さん曰く、「声は出したくて出しているのではなく、どうすれば静かにしていられるか方法がわからない」とのことです。
うちの息子は大きな声をしょっちゅう出しています。
「あー!あー!あー!あー!」と、何dBだソレは?!てなくらい大きな声を出しながら、かなりの高確率でびょんびょんと飛び跳ねます。
まさに「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」です。
東田さんはよく自分の身体のことを「壊れたロボットを操縦しているように、自分の意思で自由に自分の手足を動かすことができない」といったことをおっしゃっています。
うちの息子がびょんびょん跳ねながら、あー!あー!あー!と声を発しているのは、息子の担当臨床心理士さん曰く「ジャンプして着地することで足から伝わる振動を楽しんでいるのかもしれません。」とのこと。
自己刺激というやつですかね。
ジャンプして大声を出すのは、楽しくて興奮している時だったり、手持ち無沙汰な時だったり、何の脈絡もなく突然飛び始めたりと色々です。
公共の場で床をドンドン鳴らして大声出しつつジャンピングを始めるので必ずすぐに止めるのですが、一旦はやめてもまたすぐに飛び始めます。
そういう特性とわかっていても、やはり公共の場だと周りが気になってしまいます。
そして、心身ともに疲労していてココロにゆとりがない時には、私自身彼に向かって「うるさい!静かにしろ!」と叫びたくなることもしばしば…。大きい声で叫び続けられると私のココロも壊れそうになります。
もう何年も付き合っているので慣れてはいますが、この「ジャンピングあー!あー!」(と、名付けよう)はいずれ消えるのかなー…と、漠然と気になっています。
今住んでいるマンションのお隣さんが、うちの息子のジャンプによる足音をうるさく思っていることが先日判明しました。(直接言われチャッタ…´д` ;)
一軒家に引っ越せば好きなだけ飛ばせてあげられるのになぁ(笑)
ぴょんぴょん飛ぶのは活きがイイ証!と良い方向に捉えておこう…。
あ、なんか今回読書感想っぽくなかったな(笑)
しかし東田さんは自閉症のプロですから、やはり彼の言葉は参考になりますし、とても興味深いです。
今後も彼の本を読んでいきたいと思います。おわり。