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食中毒は、「昭和演歌」から「ポップス」に変わった
食中毒の世界では、RFPが進んでいるような気がします。
RFPとは「食中毒革命」、Revolution of Food Poisoning の略です。
タレントのDAIGOさんのまねをして、私が勝手に命名しました。
従来の、大量の菌が増殖して発症するタイプの食中毒から、少量の菌で発症する食中毒に主流が変わってきています。
前者の例は、腸炎ビブリオ、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌です。
最近の主流は、ノロウイルス、カンピロバクター、病原性大腸炎O157のように少量の菌で発症するものです。
さらに発生件数の多いアニサキスは寄生虫ですが、これも一匹でも発症し、少量のグループに入れてもいいでしょう。
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この革命は、演歌がすたれてポップスがはやるようになった歌謡曲の世界と同じです。
名前も、腸炎・黄色・菌とかの「漢字系」から、ノロウイルス、カンピロバクター、O157、アニサキスなどの「横文字系」になりました。
悲しいことに昭和の時代は終わったのです。
もはや演歌はヒットすることは難しい。しくしく。
歌謡曲と同様に、食中毒のレボリューションが起こったことを、再認識する必要があります。
「大きなことはいいことだ」から、コンパクト・ポータブルに変貌を遂げました。
少量で発症するとより予防が難しくなり、人から人への二次感染を起こしやすくなります。
なかでもカンピロバクターは、「鶏刺し」をこよなく愛する宮崎県民の最大の脅威です。
宮崎のソウルフードを守るため、「打倒カンピロバクター!」で立ち上がれ、宮崎県民よ。
最後は、選挙の演説のようになりました。
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