良いことは自分に返ってくる【雑談】
先日久しぶりの海釣りに行ってきた時の体験です。
いつもの防波堤。
先客は…いない!
ど平日にのんびり海釣りを楽しむ。
釣りとビジネスは似ている
毎回、自分で作った仕掛けを準備し今日こそは大物を釣るぞという心意気。お客様に企画書を作り、提案し、受注をいただく。
顧客のニーズという、海の中にどんな要望が眠っているか分からない状況に、考えて作った仕掛けで挑む…
まさにビジネス!!!
(95%は美味しい魚で日本酒飲みたいからですが…)
私の最近どハマりしている趣味です。
朝まづめ(魚の朝食時間)に寝坊し、釣れなくて当たり前。そんな時間に堤防に着いたのです。
(今日のお客様は守りが固い(朝まづめ過ぎて活性が低い)から複数の企画書(仕掛け)を駆使してコミットするか…)
その後3人のグループがやってきまして釣りを始めました。彼らはルアー、ワーム(疑似餌)を使い根魚(アイナメ、ソイと呼ばれる魚)を釣る御一行でした。
ぼっちな私には羨ましすぎる。
しかし!!
営業になってから人見知りが少し解消され、どんな企画書(仕掛け)で提案(釣り)しているのか気になり、めちゃくちゃ話しかけたい…
でも内なる私の羞恥心が邪魔をする…
何か…きっかけがあれば…
そんな時、御一行の方たちに受注(釣果)がありました。
御一行様「すげー!でけー!わー!」
もうビンビン聞こえてきます。
Aさん(仮名)「〇〇さん袋あるー?」
Bさん(仮名)「あ、持ってきてないぞー」
なんて会話覚えているのはよっぽどだったんですね。
ええ、私持ってます。
チャンスを逃さない。
営業マンたるものお客様のクロージングに全てを捧げる
ゴールが目の前にあるのにシュートしないのはクソ
瞬時に自分のカバンから袋を取り出し、駆け足でAさん(仮名)のもとへ。
私「これ、良かったら使って下さい(ニッコリ)」
Aさん(仮名)「ありがとうございます!!!
めっちゃ助かりますー!!」
(あぁ、なんて爽やかな青年なんだろう。歳は私よりも若いなぁ)
私「代わりに…魚と仕掛け見せて貰えないでしょうか…?」
Aさん(仮名)「いいですよ!(ニッコリ)袋ありがとうございます!」
(あぁ…幸せ…こんな釣り友達ほしい…)
お辞儀を済ませると自分の営業エリアへ戻ります。
今日はお客様は購買する気がなく、味見をして満足のようだった(釣れませんでした)
嫁になんて言い訳しようか…
魚市場はまだやってたかな…
その時。
Aさん(仮名・好青年)「良かったらこの魚貰って貰えませんか?」
私「ありがとうございます!」
なんと紹介をいただき、受注取ってしまった。
困っている人を助けると良いことがあるもんだ。
小さい事だが、人助けに大小はありません。
なんだか人の温かさに久しぶりに触れた気がしました。
お兄さん達も帰り、私もそろそろ帰ろう。
荷物を片付け、車へ戻る。
そこに…
私(あれ…このウエストポーチは…)
釣り人は顧客の要望に即こたえるため、様々な企画書を出せるよう、ありとあらゆる企画書を身に付けておくため、ウエストポーチを超絶活用しているものである。
※自分でも色々混乱してきまして申し訳ありません。引き続き読み流していただければと思います。汗
私(絶対あのお兄さん達の内、誰かの忘れ物だ…
でも場所取りの為にわざと置いていったのか…)
はい。
警察署に届けました。
あんなに釣り大好きそうなお兄さん達…
きっと釣り(商談)のために犠牲にしてきたものも多かろう…
一日でも早くお兄さん達の手元に戻るよう願い帰りました。
それから
翌々日。
私は以前とは違う場所にて大型受注を狙い、今日も釣り糸を垂らしておりました。
私(カレイが釣りたい)
見知らぬおじちゃん「ここカレイは釣れないぞ」
見知らぬおばちゃん「ここカレイは釣れないわよ」
なんてこった
そこまで立て続けに言わなくても…
私はトイレリフォームのお客様に屋根・外壁の塗装工事を提案しているような場違い野郎だったか…
これじゃいかにやさしいお客様でも契約するはずが無い…
オワタ\(^o^)/
そんな時であった。
1台の車がやってきた。
そう。あの時のお兄さん達御一行の一人Bさん(仮名・ちょっと怖そう)だ。
どっかで見た事あるなーと、お兄さん達を覚えていた。
そしてあの日忘れられたウエストポーチの存在を思い出していた。
私(こ、こ、こ、これはもうきっかけ云々では無く、こちらからアクションを起こさねば…)
怖そうなBさん(仮名)に話しかける。
Bさん(仮名・怖そう)「ありがとうございます涙
、ずっと大切に使っていたので無くしてめちゃくちゃ凹んでました…」
お兄さんはあの日ウエストポーチを忘れてしまった事に数時間後に気づいた。
防波堤に戻って来たが、既にウエストポーチは無くなっていた。
お兄さんは会釈をするとすぐに警察署へ向かった。
私(よかった…自分がお兄さんの立場だったら釣りなんてしばらく出来ないなぁ…本当に色々詰まっていたしなぁ…)
その日の商談も失敗し、嫁になんて言い訳しようか、魚市場はまだやっているかななど、考えながら片付けをしている時だった。
なんとお兄さんが戻ってきたのだ。
Bさん(仮名・話したら物凄い好青年)
「ありましたぁ!私のです!本当にありがとうございます!」
「警察の方からは届けた人は匿名って言われたんですが、どうしてもお礼をしたくて…」
「この中から好きなの持って行って下さい!」
私「いえいえ、本人に届いてくれただけでよかったです。お礼はお気持ちだけで大丈夫です(ニッコリ)」
Bさん(仮名・話したら物凄い好青年)
「いえ、本当に感謝しているので、貰っていただかないと困ります…!!」
結局そのお兄さんに初心者でもオススメの疑似餌を5パックもいただいてしまった。
もちろん決して安い額ではない。
最初私にとってはただの忘れ物のウエストポーチだった。
しかし、お兄さんにとってはかけがえのない宝物だったのだろう。
こちらが、こんな提案はしても無駄だろうな。
このお客様にはこっちの企画書だな。
なんて浅はかに考えて営業してはいなかっただろうか…
自分にとっては些細な事でもお客様にとってはとてつもなく大切な事かもしれない。
営業は常にお客様の立場に立って、気持ちを汲み取って営業しなければいけない。
良い経験が出来た。
これだから釣りは辞められない。
ますます好きになったし、この防波堤があるこの町も、カレイは釣れないよと教えてくれたおじさん、おばさんも愛おしく感じた。
しかし、やはりどこかで見た事あるあのお兄さん。
すぐにわかった。
気仙沼で釣りYouTube動画を配信している
「釣リアス」←こちらチャンネルです
の副隊長の司さんだった。
めちゃくちゃ人の温かさに触れた。
心が元気になった。
見た目で判断しちゃダメだった。
なんだか自分の営業で培った人を観察する事、お兄さんAさんに袋をあげてアイナメをもらったこと。そしてお兄さんBさんが忘れ物をして、私が警察署に届けたこと。
全てが巡り巡って来た感じがする。
なんて言うんだっけこれ
…
因果報応
これ。
仏教の教えらしい。
詳しくは分からないが、
「良いことは自分に返ってくるよ」
という教えらしい。
今日も釣りから多くの事を学べた。
そんな素晴らしい一日だった。
今日の釣果
ハゼ(16㌢) 1匹
人の温かさ PRICELESS
以上