ASDにピッタリ!"過集中"と"完璧主義"を活かした掃除術
今回はASDと掃除に関しての記事を書いてみます。
興味のある人は気になった部分だけでも、
目次から選択して見ていってください!
ASDと掃除の関係性
ASDは意外にも掃除に向いています。
理由は3つ。
1つ目はASDの特徴として
「同じパターンの行動を繰り返すのが好き」
という傾向があるから。
掃除は基本的な動作さえ覚えれば、
後は単純な作業を繰り返すだけです。
学校の掃除の時間も、最初は不安が付き纏いますが、
方法を学んで時間が経てば逆に、周りよりもスムーズに
作業を進められるという特徴があります。
単純作業は、ASDが得意とする「過集中」をも引き起こし、
作業に没頭することが可能なのです。
2つ目は「一人で完結可能な活動である」こと。
ASDは他者と関わるのが困難で
複数人で行う活動を好みません。
掃除は一人一人が異なる作業を行う結果、
一つの環境を綺麗にするという目標を達成する作業で
あるため気が楽なのです。
黙って黙々と作業さえ真面目にしていれば
評価される仕事ですから、
ロボットみたいな指示待ち人間のASDには
結構、向いています。
3つ目は「ASDの完璧主義的な傾向が掃除にマッチする」
ということ。
ASDは白黒思考に染まりやすく、
ある種完璧主義的な行動をすることで自尊心を
保とうとする部分があります。
掃除は決められた空間のゴミを取り除いたり、
集めたりする作業であるため比較的完璧に近い結果を
誘発することができるのです。
(こだわりが働いて、やり過ぎてしまうという問題は
別にありますが…)
ASDが掃除するメリット
次はASDの人が掃除をするメリットを紹介します。
これも3つ。
1つ目は「作業興奮」。
ASDは何らかの作業に没頭することが
大好きないわゆる「作業厨」です。
掃除は自分のやりたいときに最低限の道具があれば
直ぐ行動に移せるのが魅力で、
過集中モードにも突入しやすいと
思われます。
2つ目は「オキシトシン分泌」。
ASDは「人から嫌われる天才」と言ってもいい特性を
持っているため、孤独になる人が多いです。
孤独になると「どうせ自分なんて...」と卑屈な気持ちになり、
人と再度関係を築こうとするのは難しくなる部分もあります。
そこで掃除で
オキシトシンを分泌させることが大切。
「オキシトシン」は愛情ホルモンと呼ばれる
幸福物質の1つで、人との繋がりに関連します。
「人に感謝された時」「人に親切にした時」に分泌される
という特徴を持つことから、掃除をすることで
オキシトシンを分泌させられると言えるでしょう。
実際、オキシトシンを鼻にスプレーで吹きかけたことで
ASDの症状が改善したという研究データもあります。
3つ目は「運動になる」ということ。
ASDは興味関心の偏りという特性があるので、
自分が興味を持たないことに関しては全くやろうとしません。
特に運動は渋ってやらない人が多い印象。
掃除は立派な運動です。
例えば階段掃除などは足腰が鍛えささります。
運動習慣が無い人ほど、気軽にまずは
掃除を生活に取り入れて欲しいです。
効果的な掃除の仕方
最後に紹介するのは効果的な掃除のやり方。
今回も3つです。
1つ目は「優先順位を履き違えない」ということ。
ASDは極端な白黒思考を持つことが多いため
オキシトシンを分泌させたいがあまり、
自分以外の部屋の掃除をやりすぎて、自分の部屋の掃除に
手が行き届かないという本末転倒な状態になりがちです。
まずは自分の部屋を綺麗にしましょう。
自分に余力がある時に他人を助けるべきです。
過度になるとそれは善意の押し付けであり、暴力と化します。
2つ目は「コロコロテープを使う」ということ。
ASDは感覚過敏の症状から音に敏感。
掃除機の機械的なうるさい音を聞いているだけで
ストレスが溜まりやすいです。
そこで、使うべき掃除用具が
「コロコロテープ」。
ただ自分の使いたい分だけ切り取って
ペタペタすればいいだけなので誰でも簡単に扱えるのが
特徴です。
僕には脳性麻痺と知的障害を持つ兄がいますが、
兄でもコロコロテープは使えます。
3つ目は「ルーティーン化する」ということ。
掃除は自分のやりたい時にやるのでも良いが、
できれば習慣にした方が良いです。
習慣化するための方法としては
「目標を細かく分解し、小さなステップを積み重ねる」
「身近に習慣化したい行動をすぐに出来るような環境を作る」
など。
例えば1日一回、寝る前に自分の部屋を掃除する、
部屋にあらかじめコロコロテープを
置いておくなどが対策の一例です。
最初から家の全ての部屋の掃除に手を付けられる
わけでは無いので、大きなエネルギーを必要としない
ことからスタートしましょう。
総括
今回はASDと掃除に関する記事を投稿してみました。
やることが無い人は取り敢えず
身の回りの掃除をしてみてください。
ここまで記事を読んでくれて
ありがとうございました!