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「眠れなくなるほど面白い脳の話」読書感想文

脳科学者の茂木健一郎さんが書かれた
「眠れなくなるほど面白い脳の話」という本を読了したので
感想文を書きます!


本書を読んだキッカケ

「脳科学好きだから脳の話を聞くと更に知識量を増やすことが
出来そう!茂木健一郎の本は読んだことが無いし、挑戦したい!」

これが率直な読み始めの感想です。

本書を読んで得た気付き3つ

①人を褒めることの重要性

人を褒める(他人に親切にする)ことで
脳内でオキシトシンと呼ばれる物質が分泌されます。

オキシトシンは人との繋がりに関連する物質で、
気持ちを落ち着かせたり、精神を安定させる作用があります。

本書では、褒められた人が幸福感を覚える以外に
褒めた人も脳が勘違いしてオキシトシンが
分泌されると書かれていました。

ここまでは樺沢紫苑の「3つの幸福」でも
説明されていた内容です。

しかし、僕はふと樺沢紫苑の
「ストレスフリー超大全」に
書かれていた内容を思い出し、

「人を褒めること」はたとえ嫌いな人に対してでも
有効な手段で、人間関係を円満に築く上で重要な行動だと
再認識しました。

その内容とは、
ベンジャミン・フランクリン効果」について。

ベンジャミン・フランクリン効果は
嫌っている相手に頼み事をされると逆に相手に好意を抱くという
人間の心理効果。

嫌いなのに頼りにされたという事実から、認知的不協和を
解消するために解釈を変えようとするのです。

嫌いな人とは関わらないのが1番ですが、現実世界では
そうもいきません。

戦略的に敵を味方に変えられるという意味でも
「褒める」という行為はベンジャミン・フランクリン効果と
関連するのでは無いでしょうか。

②「脱抑制」の長所/短所

人間が創造性を発揮させるには
脱抑制状態」である必要があります。

脱抑制の反対の「抑制状態」は言わば人間らしく
理性が働いている状態。

本来、脱抑制状態は薬物やアルコールなどの外的刺激によって
衝動性が高まり自分本位な行動を取る状態を指します。

つまり、悪い意味で使われる言葉です。

しかし、創造性を引き出す時は意識的に脱抑制に持っていくことが
重要になります。

脱抑制を誘発するコツは以下の通りです。
・深く考えない(思いついたらすぐ行動)
・他人の目を気にしない(他人の価値観ではなく自分の価値観で動く)
・開き直る(「できるか?」と考えず「できる」と思い込む)

はい、ADHDを持つ障害者は当たり前のように
出来ることです。

ADHDは生まれつき前頭前野の機能が
低下している障害。

前頭前野は思考や判断、喜怒哀楽の感情のコントロールを
司る脳の器官です。

前頭前野の本来の機能が上手く働かないことで
ADHDの「発想力がある」「行動力がある」といった
長所に繋がる仕組みを知れたのが面白いと感じました。

問題は衝動性によってドーパミン的娯楽に
溺れやすいことで、

ドーパミンの暴走を妨げる方法や怒りの感情を
管理する方法を学び、実践することで脱抑制を自在に
操れるようになるのが理想でしょう。

③脳内の記憶の種類

脳内の記憶は3つに分類されます。

1つ目は「意味記憶」。

英単語の意味や数学の公式など、一般的な知識などに
関連する記憶で、使わない(アウトプットしない)と
忘れるという特徴があります。

2つ目は「エピソード記憶」。

「いつ,どこで,何をした」など自分の経験に関係する記憶で、
覚えようとしなくても自然に頭に残り、忘れにくいという
特徴があります。

3つ目は「手続き記憶」。
「自転車の乗り方」「ちょうちょ結びのやり方」など、
体で覚えた技能に関する記憶で、エピソード記憶よりも
更に忘れにくいという特徴があります。

樺沢紫苑の「アウトプット大全」にも書かれていましたが、
学習においては意味記憶をエピソード記憶に変換するために
抽象的な概念を自分の言葉で説明する訓練が有効です。

英単語などは精緻化を利用して、似たものを同時に覚えたり、
情報を添加することでインプットする方が手早いでしょう。

しかし、公式や問題の解法などはエピソード記憶を利用した方が
遥かに良いです。

時間を割いてでも自分で内容を噛み砕いて理解する過程を味わい、
必要な時に記憶の倉庫からスムーズに引っ張り出せるように
したいと思いました。

ちなみに、脳内の記憶には「前頭葉」という器官が関係するので、
前頭葉を鍛えるのも記憶力を向上させるのに有効でしょう。

前頭葉を鍛える方法は以下の通りです。
・同じ作者が書いた本ばかり読まない
・コンフォートゾーンから出て新しい経験をする
・手先を使う細かい作業が要求される活動を行う
 (絵を描く,ピアノをひく,プラモデルを作るなど)

特に1番上が効きます。
当分、新しい樺沢紫苑の本は購入しません。

ToDo

ToDoは以下の通りです。

①家族に親切にされたら「ありがとう」と言う。
 言えない場合でも、3行ポジティブ日記で感謝の気持ちを綴る
 習慣を絶やさない。
②ドーパミンのコントロール法は分かっているので)
 呼吸法などを使った怒りの沈め方を学ぶ。
③数学や物理の勉強をする時は静かである程度まとまった時間を
 確保できる環境に身をおき、解法の「理解」に努める。

全体を通しての感想

全体としての感想は
「眠れなくなるほど面白い」シリーズの本に対する偏見が
崩れたのが1番大きいです。

正直、「何冊もprime readingで公開されてるから、
    量産型の中身の薄い本なんだろうな」
という最低な偏見を最初は抱いていました。

しかし個別のコラムが図と共に凝縮された形の本書は、
自分の見たい内容に気軽にアクセスすることが可能で
読みやすいです。

これからもこのシリーズの本をKindleで読めると思ったら
ワクワクが止まりません。

生きていたいです!

総括

今回は「眠れなくなるほど面白い脳の話」という
本を読了したので読書感想文を書きました。

ここまで記事を読んでくれて
ありがとうございます!




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