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ネットで「強者」から叩かれたら、どうすればいいか?

ネット&SNS発信にあたり、「フォロワー数を増やす」ことがアクセルだとして(※実際そんな単純ではない)、「叩かれる」ことはブレーキであり、時には大事故にすらなりうる。特に相手がそこらの単発ザコではなくて、強そうな場合には。

先に結論を書くと、
A)「雑魚」なら「ゼロ化」=気にしない、無視、ブロック
B)「強そうな立場」なら「計算」=プラスとマイナスの比較
C)「超強そう」なら「行動」=突き抜けるまでがんばる

だと思う。

その過程でまず考えるべきは、「相手は、本当にそこまで強いのか?」という「事実」と「認識」についての問題だ。

同時に、
・「あなたの目的」はどこか?
・ その過程で、戦うべきは何に対してか?
を考える必要がある。それで自分の人生に満足できるのか?ということだ。言い換えれば、真の問題は、批判者ではなく、あなた自身の心の中にある。

(2020/5/24〜8/3更新)

ケースA) 「雑魚」なら楽

よく言われるのは、「気にするな、無視しろ、ブロックしろ」系の話。

Twitterでもそう主張するツイートが大量のリツイート・いいね集めてるのをよく見る。その数だけ、勇気付けてほしい人がいるんだなと実感する。たとえば1万の「いいね」を集めたツイートとは、単なる「1万いいねのツイート」ではなくて、「共感している一人の人間」が1万人、生きているということだから。

対策に、これ追記 ↓

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完成度高い。恐怖とは得体がしれないから恐怖なのであって、登場時点で分類と対策まで見えているのなら、殺虫剤を手にした状況で現れるなにか程度に還元されるのである。

先日書いた「スポーツ×SNS」のイベントでも「発信して叩かれる恐怖」は、登壇者も参加者も共通の大きな隠れテーマだった。

実績豊富な登壇者たちがまず言うのは:

見られるようになると叩かれる。アンチははじめから攻め所を探している連中だから叩かれて当然。2年続ければ、言わなくなる。
多くの人を同時にHAPPYにしようとするのは無理。まず半径5mの親しい人を幸せにすることだけ考えればいい。それが伝播していけばいいから。

など。全くその通り。詳しくは1/27note "『アスリートのためのソーシャルメディア活用術』出版イベントいってきた" ご参照。

ただそれを徹底できるのは、相手がとるにたらない「ザコ」🐠🐠🐠である場合に限られるよね?

事実と認識

ザコが攻撃してくる状況を分解すると

現象: 「誰か」が叩いてきた
認識: 叩かれることが怖い
真実: 「無力なアカウント」が何を言おうと実は何も起きない
結論: 恐怖心は無駄、無視しとけ

という仕組みだ。つまり問題は「事実」ではなく「あなたの認識」の側にある。「認識の問題」なのだ。だからあなた脳内で計算式をこのように書き換えよう:

事実:  「実は何も起きない現象」が発生した
新認識: だから感情を起動させる必要がない

以上。😁

普通の有名人やネット芸人的アカウントなら、これでいいだろう。不特定な複数のディスり・皮肉・不快コメントが押し寄せても解決できるだろう。

でも相手がザコではなく、サメとかだったら、あなた、どうしますか? 平気でスルーできますか? ていうか、それでいい?

ケースB) 「強者」相手なら?

無視できないような強者から叩かれるシチュエーション、とは、先のイベントではバレーボール野瀬将平さんの

ネット発信して叩かれるのは怖い。特に競技での成績が伴なわない時には、「そんな暇あるなら練習しろよ」と言われそうで怖い。ファンだけでなく、身内(チーム運営)からも言われないか気になる。だから実績が出た後に書こうとしがち。

という率直な語りがある。ここポイントは相手が「自分よりも強そうな立場」にあることだと思う。ファンはお金をチームに払い、チームはその一部を自分に配分する。いわば上司のごとく上側にいる人たちだ。

(※相手はお金を払ってくれるファン、という前提です。実際単なるタダの野次馬もいるだろうけど、見分けがつかないから、そう仮定したほうがいいだろう)

この悩みに、スポビザ会では

「競技だけに集中しろ」とはアスリートへのレスペクトが足りない意見だ、競技に集中していないプロアスリートなどいるわけないから。

という激励的な正論は出され、理想として全くその通りなんだけど、現実に叩かれた後にそれを言われてもね。。

どうするか?

基準1: 心の強さの勝負

まずスポーツ特有な状況を理解しておこう。ファン心理の存在だ。

スポーツは結果を目指すもの。だから結果が出ていない時に、競技以外の活動に対して、ファンが「そっちじゃなくて結果をくれよ」と言いたくなる心理は理解しておいたほうがいい。

ここが出発点だ。(こういう地に足のついた指摘してくれる登壇者は大事!)その上で、自分はどうするか? 

「集中しろ!」と言いたいファンよりも、自分は強い心を持てるか?

これが基本の判断基準になるだろう。

「強い心」は何がもたらすのか? ちょうど目にしたツイート:

プラスとマイナスを比べればいい。なぜかマイナスだけに気持ちを奪われがちなのが人間心理。小学校1年生でならったことを思い出せばいいのだ。足し算と引き算を。

(※逆に見れば、小学1年生の算数すらできなくなってしまうのが、叩かれる、という事態であるということ。それが自己防衛本能。少なくともその客観視はしておこうね)

では、相手がもっと強い場合にはどうするか?

ケースC) 「超強い/大物」相手なら??

関連しそうなnoteをスポビザに関わる佐藤つとむさんが書かれている。Twitter上でまま見られる「新参者を叩き続ける重鎮」についての考察、というか毒吐き😁

その界隈で存在感と知名度がある相手なので、無視することが難しい。説得力も論理性も(一見)ある。放っておくと評価として固定化しかねない。

SNSに限らず、会社のようなリアル社会でもあることだけど、リアルな人間関係の中なら、何かしら配慮があるものだ。ネットでは乱暴にきがちだ。しかもSNSでは、虎の威を借る狐的にフォロワー勢まで一緒に叩き始めかねない。この状況、わりとよくTwitter上に現れる。(Facebookでは稀にしか見ない)

佐藤さんの結論は「対処法はない」とバッサリだけど、その後に「新参者は突き抜けるまでがんばるしかない」という金言が続いている。強者のパワーの及ばないところを開拓してゆくのはベンチャーの基本。その程度で消える新参者ならしょせんその程度ってことだし。

基準2: でもその相手、本当に強いのか?

でもこんな場面でこそ「認識の問題」を考えたい。相手は、本当にそこまで強いのか?と。

会社で社長が怒ってるとかならともかく(※それすら本当にどこまで怒ってるかは怪しかったりするもんだ)、単価数千円レベルの顧客の心理的な揺れに、どこまでのパワーがあるのか?

それを見た「チームの運営の人」が嫌な顔をしているとして、その担当さんは、チームの様々な課題の中で、その問題の重要度をどの程度に、もっと具体的にいえば何番目の課題として、認識しているのか? そもそもその担当さんにはどれくらいの権力があるのか?

なんだかんだいって、結局、年度末の契約交渉は、そこでは評価されないのではないか? 

等々、それは本当か?と考えていくことで、整理できることもあるのではないかな?

その上で、もう一度、

「集中しろ!」と言いたいファンよりも、自分は強い心を持てるか?

という基本の判断基準に戻ってはどうだろうか?

基準3: スポーツの本質

プロアスリートなどが「結果が出ていないことによって叩かれる」という場合について。(ビジネス人でも経営者でも同じだ)

1つのスポーツの本質に、敗北と復活のドラマ、がある。だから、結果が出ていない時にも出てないなりの発信は可能だ。大きな復活へのドラマに向けた一場面になるだろうと読み手に予感させることができたなら。

結果が出ている時なら、勝ちました、と一言でいい。簡単だ。でも出ていない時にドラマを予感させ共感させるのは、表現力の難易度は上がる。だからチャレンジする価値がある、ともいえる。

今日の一冊: 『頭に来てもアホとは戦うな!』 田村耕太郎

6年前の本だけど、昨今「スルー力」だの言われてるのは9割方この焼き直しでしょ? 似たことを有名人が知名度とキャラ感いかしてその人ぽく言ってるけど、田村さんの生々しい実体験からの重さと比べたらまあ薄っぺらい(その薄っぺらさを楽しめばいんだけど😁

彼の体験の重さは、時折Facebookで語られています。本には「SNSやらない」と書いてるけど、やはり宣伝に使わない手はない。

この本では、日本人は正義感が強く、喧嘩が苦手、と書かれる。苦手とは弱いという意味ではなく、冷静にファイトできないということ。この両者はものすごく違う。長期の統計的期待値は、冷静な方が、オマエを叩き潰す!的なのより高いはずだ。例外は当然いるけど統計的にうまくいく気がしない。

「前に進みたい、でも叩いてくるアホがいる」、そんな場面で、そのアホを極力刺激せずに、するするするっと前に進む。そんな体で、自分の支持者を新規開拓していくための本だ。

評価が分かれるとすれば、「自分のやりたいこと、通したい意思が特にない」という人にはあんまり役に立たない気がする。

結局、「あなたの目的」はどこか? 戦うべきは何に対してか? それで自分の人生に満足できるのか?ということ。

言い換えれば、真の問題は、批判者ではなく、あなた自身の心の中にある、ともいえる。

※本当にヤバければ、心理の専門家や弁護士や警察に相談してください。相手の数が多ければ損害賠償金も結構なものになりえますし。ここで書いたのはそれと共存する話。

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