ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦[映画,あらすじ,要約,感想]
チェコのレジスタンスのハイドリヒ暗殺
第二次世界大戦中、チェコはナチスドイツに占領される。ユダヤ人は収容所へ連れていかれ、チェコ人はいいがかりで処〇される等、ナチスドイツは恐怖と暴力でチェコ人を支配した
チェコ人はイギリス政府と協力し、レジスタンス活動を進めた。多くのレジスタンスはナチスドイツのSS親衛隊や、ゲシュタポにより消されたが、ヨゼフ・ガブチークとチェコ人のヤン・クビシュが所属するレジスタンスのみである
史実どおり、エンスラポイド作戦は成功し、ラインハルト・ハイドリヒはレジスタンスに暗殺される。ヨゼフとヤンたちのラインハルト・ハイドリヒに立ち向かうシーンは見ものだ。それ以外のシーンも緊張と戦闘の連続の映画であり、見ごたえがある
エンスラポイド作戦を成功させられたレジスタンスであるが、メンバーは全員、青酸カリを利用した。絶望的な状況の中で、レジスタンスは国を思う気持ちと、ナチスドイツに抵抗する復讐心でハイドリヒに銃を向けたのだろう。この悲劇は誰かが考えた物語ではなく、史実に沿って創られたものであると思うと、人間のもつ残虐さを不思議に思う。戦争は人を狂わせてしまうということだろう
ゲシュタポの拷問を受けるレジスタンス協力者の息子
ナチスドイツの特別高等警察である、ゲシュタポは協力者の息子であるバイオリン奏者に拷問をかけて、レジスタンスが身をひそめる場所を教えてしまう。バイオリン奏者は若者であるが、ゲシュタポは非人間な拷問で彼を苦しめる。不快感が強いシーンなので、拷問の場面は目をつぶる、とばす、などで対処したほうがいいかもしれない
教会での銃撃戦 ナチスドイツがレジスタンスを追い込む
少人数のレジスタンスとナチスドイツのSS親衛隊やドイツ国防軍との戦闘シーンは見どころだ。協会はドイツ軍に包囲されてしまっており、逃げられるとは思えない。レジスタンスのメンバーからすれば絶望的であるが、彼らはあきらめず銃撃戦に挑む。絶望的であるが懸命に抵抗したレジスタンスとこの映画は表現してある
エンスラポイド作戦は成功したがレジスタンスの人間には幸福は訪れない
ラインハルト・ハイドリヒを狙うことには成功したが、ナチスドイツに協力しなかったレジスタンスのメンバーは全員何らかの形で追い込まれ、逃げられなかった
当時、強力な力を持っていたナチスドイツの恐ろしさと、チェコ人、イギリス軍の抵抗運動がよくわかる映画である。歴史映画がお好きな方や、戦争映画が好きな人にはお勧めできる
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