自分らしく生きようとすると自分らしく生きられない
自分らしく生きよう!
ありのままに生きよう!
というコピーが多く見られるこの時代。
きっと、「アナと雪の女王」の『Let it go』あたりからにぎわいを見せているような気がします。
先日、取材を受けました。
そのインタビュー記事に、
「若い人にメッセージ」というコーナーがあったのです。
ぼくは、
インタビューの参考にしようと思って、
他の方の記事に目を通してみました。
その中には、著名人もたくさんいらして、
まさに自分らしく活き活きと活動されている方ばかりなのですが。
誰ひとりとして
「自分らしく生きよう」みたいなメッセージを届けている人はいませんでした。
「失敗をおそれるな!」
「何事も挑戦」
「好きなことをやったらいい」
「わくわくすることをやろう」
という記述はあれど、
十中八九
「自分らしくやったらいい」
とは言わないんです。
それは、
すでにわかっている人は、
わかっているからなんです。
▷問題と同じ次元では解決はできない
正解のある問題は、
その問題に向き合わないと決して解くことはできません。
算数も国語も英語も。
答えがあります。
その問題に向き合うと答えが出ます。
が、
正解のない問題はそうではないのです。
どんなに問題と向き合っても、
決して解決することはなく。
解決しているにも関わらず、
解決したことに気がつくことはなく、
まだまだだと思いこんでいることがよくあります。
例えば、
「好きなことがない」
という問題の場合。
もうすでに夢中になってやっていることがあるのに。
それに気が付かず、いつまでも好きなこと探しををしていることがあります。
▷問題が生まれた瞬間に答えも用意される
答えのない問題の解き方は、
ひとつ上の次元で解くのが定石です。
次元とは、視座とも言い換えることができます。
視座が高くなると、
視野が広がり
視点も増えていきます。
そして、自分がその問題について意識しなくなったとき、
いつのまにか問題は解きおわっているものです。
▷「自分らしく」は「自分らしくない」をつくりだす
「ある」と「ない」。
これは、同時にこの世界に生まれます。
何かを得たいと思ったら、
それを持っていないってことも
この世界につくりだしてしまいます。
お金を得たいと思ったら、
本当はすでにあるのに
「お金がない」をこの世界につくりだすし。
あの人と仲良くしたいと思ったら、
本当はすでに仲良しなのに、
「仲良くない」をこの世界につくりだします。
▷最初から「ある」と考える
「自分らしく生きよう」と思えば思うほど、
「今は自分らしくない」をつくりだしてしまうのです。
一体いつ自分らしく生きられている!
と言うことができるの?
どんな人生も自分の人生です。
なのに、「これは、自分らしくない」なんて
言ってしまうと、
この世界に「自分らしくない」もつくりだしてしまいます。
本当は、最初から全部あるのです。
そこに、最初から全てあったと気がつけば、
ないものねだりではなくなります。
自分には、
すでに自分らしいし、
これからも
自分の道を信じれば大丈夫。
ほら、
そう考えると、
パワーがむくむくわいてきませんか?
「ある」か「ない」の次元から、
「あるしかない」の次元へ行ったとき、
その問題は解決なされるのです。
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