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コーヒー化学の旅 一杯の秘密を解き明かす②焙煎と科学変化
「コーヒーの豆は、
茶色じゃないんですよ!」
って言うと、
「え〜っ?!」
って反応が返ってくることが
あります。
コーヒーって
”茶色””琥珀色”
なんてイメージですが、
豆=果実の種で、
緑っぽい、白っぽい
色です。
![](https://assets.st-note.com/img/1723541469052-sUVMA4CDBI.jpg)
この色を
茶色に変えるのが
”焙煎”
です。
今日は、この焙煎について
化学的にみてみましょう。
では、Flight!!
![](https://assets.st-note.com/img/1723546740328-EKtfyazXeU.jpg?width=1200)
Day 2: コーヒーの焙煎と化学変化
コーヒーの焙煎は、豆が生まれ変わ
る魔法のような瞬間です。
生豆は、淡い緑色で、香りは青臭い
です。
しかし、焙煎によって香り豊かな褐色
の豆へと変化し、私たちがよく知るコ
ーヒーの風味が生まれます。
1. メイラード反応
まず、焙煎中の最も重要な化学反応の
一つが「メイラード反応」です。
これは、アミノ酸と糖が加熱されるこ
とで起こる複雑な反応で、コーヒーの
豊かな風味や色、香りを生み出します。
この反応が進むと、豆の中で無数の新
しい香り成分が生成され、ナッツやチ
ョコレートのような深い風味が感じら
れるようになります。
メイラード反応は、コーヒーが持つ
「旨味」
の根源とも言えるでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1723542070969-J1J5OtIA8s.jpg?width=1200)
2. キャラメル化
次に、「キャラメル化」について。
これは、豆に含まれる糖が高温で加熱
されることで起こる反応で、甘みや香
ばしさをもたらします。
キャラメル化が進むにつれて、豆の色
は深まり、コーヒーにはキャラメルや
焼き菓子のような香りが加わります。
特に中煎りから深煎りにかけて、この
キャラメル化が際立ち、コーヒーに甘
みとコクが増していきます。
3. 一酸化炭素の放出とフレーバーの変化
焙煎中、豆は水分を失い、二酸化炭素
や一酸化炭素が放出されます。
このガスの放出により、豆は膨らみ、
内部の化学反応が促進されます。
この過程でフレーバーは劇的に変化し、
浅煎りでは酸味(クロロゲン酸)が際
立ち、深煎りでは苦味と濃厚な風味が
前面に出てきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1723546918661-yZJnVrLZPv.jpg?width=1200)
4. チャフの発生
焙煎が進むにつれて、豆の表面から
「チャフ」と呼ばれる薄い皮が剥が
れ落ちます。
これは物理的な変化ですが、焙煎の
進行を判断する重要なサインです。
チャフが飛び始めると、焙煎が中盤
に差し掛かっていることを示しており、
豆の内部では化学反応がますます活発
になっていることを意味します。
![](https://assets.st-note.com/img/1723542513533-CUpqPiJnId.jpg?width=1200)
焙煎・・・いわゆる豆を煎る
ことで、「焦がしている」
というのが、見たままなんですが、
内部では化学的に上のような
反応を起こしているんですね。
そのプロセスで起こるメイラード
反応やキャラメル化といった化学
反応が、コーヒーの風味や香りを
決定づけるのです。
この反応を、思い描いたように
行うことが、焙煎士のお仕事!
たくさんの経験と、
テイスティングが
必要だ!
と、日々思っています😌
![](https://assets.st-note.com/img/1723542888012-5ealc1pkY5.jpg?width=1200)
今日の、コーヒー化学の旅
いかがでしたか??
ちょっと、難しい言葉も出てきました。
なので、息抜きに世界の機内食!
ちょっと、見てみましょう。(旅だけに😅)
![](https://assets.st-note.com/img/1723543205549-EQp3dQXvGI.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1723543322317-4v9t00Rjed.jpg?width=1200)
では、今日はこの辺で。
明日は、
Day 3: 抽出プロセスの科学
豆から液体へ・・・見ていきましょう。