デザイナーにならなかった私たち
5月も、もう終わりですね。
そろそろ就活が終わっている人もいるのではないでしょうか?
今日はデザイン系の就職について語りたいと思います。
美大やデザインの専門学校を出ても、誰もがデザイナーになれるわけではありません。
デザイナーの新卒募集の枠はかなり少ないのです。
私が通っていた専門学校のクラスメイトの中にも、就職がうまくいかずにデザイナーになれなかった人がいます。
また、学校に通っているうちに、デザイナー以外の道に進みたいと思うようになった人もいます。
デザイナーに進まなかった私たちが、どのようなところに就職したのか。
まだ就活が終わらず、焦っているデザイン学生の方、是非参考にしてください!
①モデラー、パタンナーなどの技術職
デザイナーの近くで一緒に働くような職種です。
美大や専門学校を出た人でないとできない技術職ですので、学校で学んだことを仕事にできます。
この職に就く人は、デザイナーになれなかった人より、デザインの勉強をしていくうちに自分の得意なことが見つかった人が多い気がします。
アイデア出しやスケッチより、作る工程が好きな人には向いているのではないでしょうか。
学校の就職支援にも求人が届くので、この道に進む人は多いです。
②販売員
特にファッション系、プロダクト系は販売員に進む人が多い印象です。
販売員として希望の会社に就職すると、数年に一度、社内公募でプレス(販促)や商品企画部の募集があります。
(希望の会社が社内公募制度かどうか事前に調べておく必要あり)
それを狙って販売員に就職する人がいます。
プレスや商品企画はかなり人気の職種になるので、社内公募の倍率もかなり高いのですが、一般学生よりはデザイン系学生の方が断然有利です。
デザイナーのように、もののデザインをすることはないのですが、市場リサーチをしたり、アイデアを出したり、企画したり。
デザインを学んできた人なら今まで何十回もやってきたことを仕事にできます。
デザインより、市場リサーチやアイデア出しの方が得意だった方は、プレスや商品企画を目指して見てはどうでしょうか?
③アシスタント
アシスタント=デザイナー予備軍みたいなものなので、入れるか迷いました…。
アシスタントの募集は結構あります。
募集がなくても就活前に自分の気になる事務所にインターンをお願いし、卒業後もそのままアシスタントとしてやっていく人も多いです。
しばらくアシスタントとして経験を積み、数年後にデザイナーとして活躍することができます。
事務所のアシスタントだけではなく、学校でアシスタントをするという手もあります。つまり、助手ですね。
学校で助手になれば、学校側から就活のサポートや自分のデザインのアドバイスをしていただけたり、学校の設備を使えたりと、今後もデザイナーとして就職することを目指すのであれば至りつくせりの環境に身を置けます。
また、卒業後すぐフリーランスデザイナーとしてやっていきたいけど不安がある…という人にもいいかもしれません。
学生の時のように課題に追われるようなこともなく、助手で資金を貯めながら、コンペや自主製作に集中できます。
④アルバイトをしながら好きなことを極める
これに関しては、職業じゃなくて申し訳ないのですが。
美大や専門学校で美術やデザインに触れると、自分が何に惹かれるのかが次第にわかってきます。
その世界に魅入られて、就職せずに、その分野に没頭していく人が稀にいます。
課題でよく自然をテーマにしていた子は、何やら植物園かどこかで園芸をしていたり、お酒が好きでそれに関係するおもちゃを作ってた子がバーテンダーやっていたり。
美大や専門学校は、自分の中にある好きを見つける場所として最適なのだと思います。
デザイナーにならなくてもいい
美大やデザインの専門学校を出たからって、別にデザイナーにならなくてもいいのです。
デザインを学んできたからこそ出来ることが、他にもたくさんあります。
もっと自分が何に向いているのか、どんな風に働きたいのか、本当に好きなことは何か考えてから行動してもいいのではないかと思います。
この記事が、誰かの参考になれば嬉しいです。
それでは。