自分がわからなくなったので、気になる肩書きを一旦全部背負ってみた
世の中には、それはそれはたくさんの“肩書き”があります。
その“肩書き”たちは、私のことを表してくれるような気もするし、表してくれないような気もして。
この肩書きの人たちのこういうところに共感するけど、こういうところは私とは違うな、そんな微妙な関係性の、名乗るに名乗れない“肩書き”がたくさんあります。
全部名乗るに名乗れないので、結局私は何者なのか、わからなくなってしまいました。
そしてふと思いました。
「その肩書き、いったん全部背負ってみたら?」
今日は、そんな私の自己理解にお付き合いいただけたらと思います。
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潔癖
潔癖、というのは本来、単なる性格ではなく精神的な病気?症状?を指すらしい。
私は病院で「あなたは潔癖です」と言われたわけではないので、潔癖は名乗れない。
でも、昔からプールなどの水場が汚く感じて苦手。排水口の掃除は家事の中で一番苦手。そもそもシンクや洗面台が苦手。手袋しないと触れない。
外出していなくても手は頻繁に洗う。(なので気を抜くとすぐ手が荒れる)
最近はコロナも相まって、眼鏡やスマホも毎日除菌してる。
他人に自分と同じルールを要求することはあまりないけど、プールと海の誘いは基本的に断っている気がする。
ただ、病院に行って「私は潔癖ですか」と聞くほどでもなくて、私は今の生活が快適だし、仮にこれが潔癖だったとしても治すつもりはあまりない。
ミニマリスト
になりたいと思っていた時期があった。
今でもふと片付けスイッチが入って、夜中までいるものといらないものを選別したりすることがあるし、もう使わないと思ったものはすぐに処分する。
でも、私は今、別にものが少ないわけではないと思う。
料理道具とか、本とか、趣味の道具なんかは一通り揃えてるし、なにぶん多趣味なので色んなものを持っている。
なにより「ものはいらない」と発言するミニマリストのインフルエンサーの人をYouTubeなんかでよく見るけど、私は自分が持ってるものは全部大好き。
理系
論理的思考、というのがここ数年でかなり身体にしみついてきたように思う。
プログラミングも得意とまでは言えないけど楽しいし好き。
大学も、一応理系の学科を卒業した。
でも、理系を名乗るのにちょっと躊躇するのは、私が「文化的なことが大好き」だから。
物語が大好きだし、手仕事も好きだし、アナログなものも結構好き。
それがなんだか理系の看板にそぐわない気がして、理系を名乗るのに抵抗を感じる自分がいる。
もちろん、アナログが好きなだけで文系を名乗るのもおかしい気がして。
理系vs文系、みたいな話になったとき、私はどちらの看板も背負えない。
アナログ人間
じゃあ、私はアナログ人間なのかというとそうでもない。
書籍は紙で読みたいし、お米は鍋で炊くし、自然は大好きだけど、
ペーパーワークは苦手だし、キャッシュレスは便利だし、仕事は効率化したい。
場合によって、デジタルがよかったり、アナログがよかったり。
でも、基本的にこだわりが強いから、どっちでもいい、ということがなくて。
この判断の基準は何なのか、ずっとわからずにいる。
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なんとなく見えてきたこと
こうやって考えてみると、自分についてわかったことがある。
私は潔癖に似ているけど、自分が快適に過ごすために潔癖みたいになっているに過ぎない。
ミニマリストにも似ているけど、単にものを減らしたいのではなくて、幸せに生きるために、必要のないものを家にため込まないために断活をしている。
理系だったり理系じゃなかったり、デジタルが好きだったりアナログがよかったりするけど、それはすべて「どちらを選べばより心が豊かになるか」が判断基準になっている。
これらの肩書きを名乗るに名乗れなかったのは、私が「その肩書きのために生きている」わけではなくて、「自分の心の豊かさのために生きている」からなのかもしれない。
だから、自分が気にならない汚れは放っておくし、断活はしても好きなものはいくらでも持っているし、デジタルが好きな一方でアナログにも目がなかったりする。
そっか、それでいいんだなあ。
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