世界の食卓から社会が見える
何がきっかけだったか、インスタで岡根屋さんのアカウントを発見。世界の台所探検家!?
私が海外旅行に行くたびに思っていたローカルの人のお家に行って一緒に食卓囲んだりしてみたいな〜なんて叶いもしないふわふわした夢を仕事として実現している人が存在するなんて!!!!とすぐ本を買ってみる。
日々読書に充てる時間をなかなか作れなくて、
読み終えるのにめちゃめちゃ時間かかってしまったな〜。
世界の食卓や台所を切り口にして政治、教育、宗教、民族などなどいろんな社会的な事柄にまで触れていく大人のための社会の教科書のような本。
確かに大学の授業とかにあったら絶対履修してたな。
パレスチナイスラエル問題とか、シリアの難民問題とかシリアスな社会問題に関しても切り込んでいて、これまで正直よくわかってなかったことについてもわかりやすく簡潔に記してくれているので問題の大枠を理解することができた。
イスラエル=1948年に建国された世界で唯一のユダヤ人多数派国家
でも元々その土地にはパレスチナ人(大半がイスラム教徒)が住んでいて、彼らが追い出される形になった。
(当時統治していたイギリスがどちらにもその土地での建国と居住を認める二枚舌外交をしていたのもこの問題をより複雑にしているらしい。知らなかった、、、)
度重なる中東戦争によってイスラエル側がどんどん領地を広げていき、現在ではパレスチナ人が住んでいた土地の75%が失われてしまった。
だからパレスチナは虫食いのように散らばっている。
入植地に住むイスラエル人についても、信仰とナショナリズムの強い超正統派(低所得者が多いらしい)が入植補助金をもらえるから住んでいるっていう信仰だけでなく経済的な面としての理由もあるらしいとかね。
重たい話ばかりじゃなくて、ジャイナ教の菜食主義の話とか、フィンランドのパンケーキ作りから見える子供中心の教育の話とかそうなの〜!?っていうトピックもたくさん。
フィンランドでお邪魔したおうちで、パンケーキ作りをする際にそこの家庭では8歳の女の子がやりたい!と言ったら指示を出さず自由にさせる(こうだよ!って口や手を出したり、ダメって言わない)方針だったことにびっくりしたと。
子ども中心の教育システムがこの家庭の教育方法にもたぶん影響しているって岡根谷さんは分析してる。
いつか子供ができた時に、わたしはそんな自由な教育できるかな、、、?この本のこの話を思い出して、そういうふうに子供と接することができたらな〜なんて考えたりした。
あとはコラムにおみやげに喜ばれる日本のお菓子について書かれたものがあって、それも海外の友達に会う時に渡すものを吟味する時間が好きすぎる自分にとってはおもしろトピックだった。
①あんこ入りの和菓子は不評
→このあいだコメダの餡ペーストをアイスランドの友達にプレゼントしたんだけど、甘い豆って気持ち悪いって感じちゃうかなー?って思ってたら豆のジャムなんて初めてだよ!!!!って喜んでくれて、バターと一緒に塗ったらもっと美味しいよって言ったら早速実践してしばらくしたら完食連絡きて嬉しかった。
まあその子が食にオープンなだけかもだけど、別の子にプレゼントする時もまた持ってってみようかななんて。
②キットカット
みんなが知ってるキットカットだから、知っているお菓子の珍しい日本らしいフレーバーは喜ばれるみたい。
たしかに抹茶とかネタ枠でわさびとかね。
個人的にはもっと尖ったものを持っていきたいめんどくさいフェーズに入っているので、アンパイすぎてキットカットは選ばないかも。
岡根谷さんは暑い国だと溶けちゃうし、よく買っていく抹茶味は好き嫌いが分かれて嫌な顔をされることもあるので抹茶味を選ぶのが怖くなってきたらしい。
③コアラのマーチ
たしかに可愛いし、暑くてもチョコ溶け出してこないしよいけど、アジアンスーパーで似た商品が売り出されてて目新しさがない。
これは知らなかったんだけど、ヨーロッパでは食べ物にでもなんでも顔を描くアジアの文化をナンセンスだと感じる人もいるらしい(笑)
④カントリーマーム
日本らしさは薄いけど、柔らかクッキーええやん!
けどちっさい!!!!ってなるんだってさー。
たしかに、カントリーマーム買うたびにちっさ!って新鮮に思う。
ゴミの山ができるので買うのを躊躇っているらしい。
⑤グミ
日本のグミ市場はどんどん増加してるらしく、確かにすんごい量のフレーバーやら食感が展開されているよね。岡根谷さん曰く、袋の小ささからか自分がいる間に食べてもらえることがほとんどなくチョコに比べて情報量も多くてややめんどくさいのでは?と。
→上で書いたのとおなじアイスランドの友達に忍者めしあげたんだけど、あとから友達がこれめちゃ好きだって〜って連絡が来た。たぶん彼はそんなに好きじゃなかったぽい(笑)
でもレビューしてくれるのありがたいな。
私も彼からもらったリコリスグミ、職場の人にあげてみんなまずいって言ってたってレビューしといた。
あとは一蘭のラーメンキットとかあげたけど、それに関してはレビューなし。
私も海外の友達が喜ぶ日本のお土産選びを引き続き楽しんでいきたい。
(岡根谷さんは万能お土産じゃなくてお互いの文化の共通性を見つけるのにハマっているらしい。歌舞伎揚は欧米ではイマイチだけどインドネシアではウケがいい!とかね。)