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八朔書房

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自分の趣味、専門分野、ついさっき考えたことなど、 八朔会の皆さんが寄稿してくださった記事を雑誌のようにまとめています。
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#tanka

不完全さを愛でながら / あしたの短歌

次のひとが入居するまで 残像に心の部屋を間借りさせてる 鼻先がすこし冷たい朝七時 カップの…

おのあす
3年前
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王朝のパロディー / あしたの短歌

見渡せば人っ子一人いない午後 裏の戸口にでかいひまわり あの人のマスクの下の頬ゆかし 透明…

おのあす
3年前
5

公私混同 / あしたの短歌

呼び慣れた名前変換予測から消えて 居座る「承知しました。」 使わないことばを装填しつづけ…

おのあす
3年前
4

春と夏のあいだ / あしたの短歌

明日にもあくたになろう花びらが 風のかたちを我に教える 昨晩の雨に散りにし桜花 儚しといふ…

おのあす
3年前
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夜 / あしたの短歌

あ、と発す間もなく一面散らばった星は不可逆 かつてはグラス 使用時を久しく見ない電話ボッ…

おのあす
3年前
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ひとり、たべる、いきる / あしたの短歌

「行かないで」声もむなしく落ちてゆく 納豆食べた箸の片方 えぶぢゅん と 変なくしゃみが躍…

おのあす
3年前
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昨日一緒に買ったパン / あしたの短歌

テーブルに昨日一緒に買ったパン ひとり続編の朝を始める 昨晩の眩き情熱いさいずこ ケミカルライトはくずかごの中 恍惚の眼を前に我でない声を出しおる我は何者

静かなる夏 / あしたの短歌

コロナ禍と人は呼ぶけど この中で二人居らば良し幽かな居城 オンライン帰省してねと母が言う …

おのあす
3年前
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春 / あしたの短歌

切りたての髪をしきりに気にする手 私にだけとうぬぼれたい春 ご無沙汰な人からふいにきた “…

おのあす
3年前
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