日本の製造業においてシンプルプロダクトがうまくいかないのは、外野が「簡素=チープ」と捉え、客の感性に余計な忖度をするためだ。 いつまでも「多機能を求めるワガママな上客」を想定しているから「機能を絞ると買ってくれないのではないか」と怖くなり、あれもこれもと継ぎ足してしまうのである。
リーンスタートアップにおいて喧伝されてきた「MVP(最少成長性製品)」は、改善のプロセスを顧客と共に歩む一方、不完全な製品を渡すことで事故や損害を与える可能性も指摘されている。 これに対するアプローチがSLC(簡素・愛着・完全)だ。 https://note.com/yuyat/n/nb181f4085bbc
MVPアプローチでは「すばやく作り、絶え間なく改良する」ために「未完成であること」を是とする。 一方、SLCは「簡潔でありながら完成度が高い」前提の上で「ユーザーに愛される」ことを目指す。 「とにかく形にする」までの姿勢が違うのだ。 https://note.com/yuyat/n/nb181f4085bbc